2010年04月
4月24日の土曜日にひとはくの野外セミナーに参加した。
テーマは『野鳥にみる季節と環境』年4回のシリーズだ。今回は本年度第一回『春の武庫川』ということでJR生瀬駅から旧国鉄の廃線後を武庫川沿いに遡りJR武田尾駅までの6キロ程度の散策だった。
参加者は16名で中高年の男女ばかりだが女性が2/3を占めていた。
観察手法は地図に観察したあるいは聞こえてきた鳥の名を書き込んで後ほど集計するというものであった。
私は今まで眼だけに頼っていたが、講師の学芸員は殆ど耳で鳥の存在を予見した。私には全く真似のできない素晴らしい能力を持っておられるのには驚いた。
姿を現した鳥は双眼鏡で観察するのだが、双眼鏡のほかに大きなカメラをぶら下げていた私は何か場違いのような気がした。しかし、双眼鏡主体の観察を続けるうちにその面白さに夢中になり、いつの間にかカメラはリュックの中に入ってしまっていた。
本来3時間の予定のところ、熱心な皆さんばかりがおそろいで、5時間を要する散策になった。その間トイレも無く、辛抱強い皆さんに感心させられた。
これは途中での出会い。
上段左:今花盛りの『マルバアオダモ』
上段右:岩の上に『オオルリ』コメツブみたいですが・・・
下段左:路側で出くわした『マムシグサ』
下段右:いたるところにあった『アケビ』
わが家から車で15分のところにある『有馬富士公園』。これをこれからマイパークと呼ぶことにした。
わが家から徒歩で散策できる『平谷川公園』はマイフィールドである。
このマイパークは週末になると人波でごった返すほど人気のある自然公園で、これからの私のボランティアの拠点でもある。
今日はマイパークを時間を気にせずにのんびりと散策した。
空にはヒバリが囀り、好天に恵まれた気持ちのいい日だった。
さえずっていたひばりが舞い降りた、今日はコンデジしかもっていなかったが何とか証拠写真を残すことが出来た。
山にはまだウワミズザクラが満開の花をつけ、アキグミの花は爽やかな香りを周囲に漂わせていた。
帰りにふと空を見上げると『彩雲』がたなびいていた、このような水平の彩雲を見たのは初めてのことで、何かいいことあれば良いのになぁ~。
昨日の散策では余り撹乱が起こっていない里の道を歩いてみた。
マイフィールドでは宅地開発と共に表土が削られ、又他から土が持ち込まれるなど既存の植物は壊滅状態になっているが、里に下りると三田の自然の豊かさを実感できる。
これは田の畦で目に飛び込んできた『キランソウ』だ。
又の名を『地獄の釜のふた』というそうだが、この事はどの解説書にも詳しく書かれているのでここでは触れないでおく。決して立ち上がることなく地面にへばりついている、もし花がなければ見落とすこと間違いない。
その点このセイヨウキランソウ(セイヨウジュウニヒトエ)と好対照を成している。こちらは立ち上がって花を見せびらかしているから、遠くからでもよく判る。
花は両方とも色と形のよく似た唇形花を数多くつける。これは少々毛深いキランソウの花だ。ジックリ眺めると複雑な構造形になっている。しそ科の植物で昔は薬用として高血圧や風邪の薬として利用されたという。
この春から、NPO法人『キッピーフレンズ』に入会することにした。昨日入会前の研修を終え、手続きも終わった。
何をするかといえば、有馬富士公園を訪れる人々(殆ど子供)を対象とした、自然の豊かさと素晴らしさを学習・実感してもらう企画の現場でお手伝いをすることになる。
私に果たして出来るかどうか判らないが、先輩方を見習って精一杯やってみるつもりだ。これもブログで皆様方の支えの下、自然観察を続けてきたおかげと感謝している。
又もやスミレに出会ったが、これも種名が分からない。
少し寒いものの、好天に恵まれた今日、山の中に入ってみました。 林の少し湿った場所であちこちにあるのですが、少し時期的に遅すぎたようで、色がさめてしまっているものが多くまともなものは少ししかありませんでした。 林の中ではウグイスの声が頻りと聞こえてきますが、その姿は一向に見ることが出来ません。 林の地面には椿の落花が其処彼処に見られ、雨が多いせいでしょうか、ドングリの芽生えも多く見ることが出来ました。
以前から見るのを楽しみにしていた『ショウジョウバカマ』を見るのが目的ですが・・・。
しかし、今年も何とか見ることが出来ホッと一息です。
暫らくたたずんでいたところ、直ぐ近くの梢に現れ一頻り囀ってくれその姿もバッチリモノにできました。囀りは少し下手なウグイスでしたが贅沢もいえないでしょう。
近畿圏に住みながらなかなか見る機会のなかった吉野の桜を見てきました。
吉野の桜は一目千本と言われるように、山腹が桜の花で覆われています。
多くはシロヤマザクラで、その数は三万本ともいわれています。
吉野でこのように桜の木が多く山を覆い尽くしているのは1300年前から続く信仰の対象として桜の木が手厚く保護されてきたからだそうです。
桜の群生は大きく分けて『下千本』『中千本』『上千本』『奥千本』と呼ばれ山の標高の低い方から高い方へと連なっています。
『下千本』です。
『中千本』です。
『上千本』です。
訪れた日は下千本は終りに近く、中千本と上千本が満開という状態でした。我々は中千本のふもとまで散策しましたが、奥千本はその場所からは目にすることができませんでした。情報ではまだ蕾ということでした。