く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2011年01月

『クロモジ』の冬芽

高級和菓子を戴く時には上品に黒文字でいただくのが関西風ですが、そのときに使用するクロモジはこの『クロモジ』で作られた楊枝のことです。
日本に自生しているクスノキ科の落葉低木で、公園には自生種と植栽が混在しているようです。
この種の植物は葉も枝も香りがよく、前出の楊枝のほかお茶としても利用されています。
若枝は緑に黒い斑模様が入った木肌ですが、古くなるにつれ、全体が黒くなってきます。
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今は特徴ある冬芽をつけています。尖った葉芽を中心に2~4個の丸い可愛い花芽がぶら下がっています。
3月にはこの花も見ることが出来るので楽しみにしています。去年は撮り損なって、資料が無い状態です。


『タカノツメ』の冬芽

『タカノツメ』は有馬富士公園では普通に見られるウコギ科の落葉小高木で大きいものは10mを超えるものもある。葉は小枝の先にまとまって付き、やや大きな三出複葉となっている。
昨秋の黄葉は見事で、山が黄色く彩られ、ずいぶん楽しませてもらった。この黄葉が落葉して暫らくすると、山にはなんとなく甘ったるい香りがしだす。
人によって感じ方は異なるが、私には醤油せんべいの香りに感じられ、最初は訳も判らず首をひねっていたものだ。
タカノツメの黄葉の発酵によって醸しだされる一時の風物だ。
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今、タカノツメはその名前のルーツともなった冬芽を付けている。
数枚の緑褐色の芽鱗に包まれた冬芽は先が鋭く尖り、その根元に重なる葉痕から、あたかも『鷹の爪』を思わせる様を見ることが出来る。


『ヒドリガモ』の落穂ひろい

27日は尼崎市立下坂部小学校の子供達と冬の有馬富士公園の観察をおこないました。元気な子供達からたくさん元気をもらいました。
最近公園の福島大池のカモが人の声に反応するようになり、特に子供達のかん高い賑やかな声には敏感で、遠くにいても直ぐに寄って来るのです。中には柵を超えて道路に下りて、チョコチョコ近付くのもいる始末です。一部の方の餌やりが原因なのですが、可愛い反面野生を喪失しないかと気掛かりでもあります。
また、最近の高病原性鳥インフルエンザも気になりますしね。伊丹の例を見るとこのウイルスに弱く死んでいるのは、『ホシハジロ』『キンクロハジロ』『カイツブリ』などの潜水鴨ばかりですね。と言うことは、ヒドリガモなどは感染していても元気だということですよね。
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『ヒドリガモ』の一部が最近池を離れ、棚田で落穂ひろいを始めています。可愛いですが先のことも気になり喜んでばかりいられないですね。
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他の小鳥やカラスがカモが落穂ひろいをすると、物見高く近寄っていくんです。このような接触からウイルスが拡散するのでしょうか?


『ヤマボウシ』の冬芽

公園にはヤマボウシの樹がたくさん植えられ、晩春には白い花を秋には赤い実を楽しめます。
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今の季節は、春の訪れを静かに待ち、丸い花芽とトンガリ頭の葉芽がたくさん着いています。
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余り寒さが苦にならない木なのでしょうか、冬芽はいずれも薄い芽鱗が一枚着いているだけのようです。
去年の花と実の写真を添えてみました。
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春の訪れが待ち遠しい毎日です。


『アキグミ』の冬芽

春は甘い香りを周囲に振りまき、秋は小さな赤い実を鈴なりにつけていた『アキグミ』ですが、今は静かに眠っているようです。
今日はアキグミの冬芽を観察してきました。
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アキグミの枝先は細く、直径が2~3ミリしかありません。その細い枝は鱗片で覆われ、白くなっています。
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その白い枝先に、白い小さい冬芽がついています。鱗芽ではなく裸芽のようです。
このか弱い冬芽から葉が出て、あの綺麗な花が咲き実ができることは想像も出来ないほどです。生命の不思議と力強さを感じます。
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春と秋の写真を載せて見ました。


『シナマンサク』

ガーデン階段のところには『マンサク』の樹が数本植えられていることは前回申し上げました。そして、完全に落葉したものと、完全に古葉が残ったものの2種類あることも申し上げました。
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完全に落葉したほうが12月末に開花し古葉が残ったほうは2週間ほど遅れて1月中旬に開花しました。
古葉が残っている品種はどの本を見ても、『シナマンサク』なのですが、シナマンサクはマンサクよりも早く開花すると書いてあります。とすると、あの落葉したマンサクは『ナニマンサク』なのでしょうか?
近くの公園の『マンサク』も12月の末に開花してましたし、この公園の落葉マンサクも12月末開花でした。
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自然は判らないことがいっぱいあります。これからも自然からいろいろ学んでいきますが、今回の経験から「『シナマンサク』も時として『マンサク』よりも遅く咲くことがある」ことを勉強させてもらいました。


『ヤママユガ』の空繭

学習センター手前の路側に楡の木(多分)クマシデが植わってまして、見上げますと、7m程の枝先に妙なものがぶら下がってます。
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それも一つや二つではなくザッと数えて5個ほどありました。枝先に古葉が着いてぶら下がってるという感じです。
よく見ると古葉には楕円形の大きなマユのようなものが着いています。というよりもマユに古葉が落ちずに着いていたということです。
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『ヤママユガ』の空繭でした。作られた当初の繭は緑色ですが、今は萌黄色に変わっています。
ヤママユガは天蚕とも呼ばれ、このマユから取れる絹糸は大変貴重なものとされています。
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8月の末に出会った『ヤママユガ』の写真です。繭から出た蛾は何も食べることなく、産卵して一生を終えます。春に孵化した幼虫はブナ科の木の葉を食草として成長しこの繭を作るのです。マユの着いている木がブナ科でないと思われるのは何か引っかかりますが・・・・。
空繭の着いている木はすべてカバノキ科のクマシデでした。


キノコの同定は難しい

寒の時期になるとキノコもほとんど姿を見ることもなくなりましたが、倒木や朽木に生えるきのこは何とか姿を見ることが出来ます。
このキノコも、今月初めに発見して写真を撮っていたのですが、朽木を一面に覆うほどでした。
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イメージ的には白いカイガラタケのようなイメージでしたが、裏面は記憶も無く、写真もなかったので同定も不能の状態でした。
1月20日過ぎに再度訪れ、裏面の観察と撮影をしてきました。
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このところの晴天続きで、菌体そのものは固くなってましたが、さほど老成した雰囲気も無く、健在でした。
裏面は非常に細かい針状になっていました。
今最有力候補として、エゾハリタケ科ブナハリタケ属ブナハリタケが残っています。ただ、基部で融合して子実体を形成することも無く、個々に木肌に張り付いているようなので決めかねています。


『アジサイ』の冬芽

花の講堂には『アジサイ』が植栽されています。
今日はアジサイの冬芽を観察してきました。
アジサイは他の植物とは少し様子が異なり、頂芽は裸芽で側芽は芽鱗に包まれてます。
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御覧のように頂芽は新芽を保護する何物もついていません。葉脈も見えるような状態です。この木は林の木立の下に植えられ霜も当たらない状態のようで冬芽も緑色になってますが、霜が下りるような場所ではもう少し赤い色になると思います。
頂芽は裸芽ですが表面は固く、幾重にも重なり内部の新芽を保護していると思われます。
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一方、側芽のほうは頂芽に比べ小さく丸く、薄くて固い芽鱗に覆われています。もし、頂芽が剪定などの外乱で無くなったときはすぐ下の側芽が芽鱗を落とし頂芽としての形態を整えるようです。
また、アジサイの葉痕は綺麗なハート型をしているので人気が有りますよ。


『ヤマガラ』

『ヤマガラ』と言えば、エゴの実を食べ、貯蔵するので有名です。しかし、もう蓄えが無くなったのでしょうか、最近はもっぱら松の実を食べているようです。
群れで行動し、松の枝から枝へ、松の実を捜して移動しています。
その様子を観察してきました。
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「この松ぼっくりは実が入ってるかな?」
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「よく分からないなぁ~」
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「アッ!有った。有った」
と、いった具合でしょうか。観察していて厭きません。


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