2014年11月
今年も福島大池にカモたちがやってきました。
数の方は昨年も少なかったのですが今年も少ないようです。
種類の方は例年通り、ヒドリガモがダントツで多いようです。
ヒドリガモは人に媚びることを知ってますのでよく繁殖するのかもしません。
今日の写真は潜水鴨2種です。
潜水鴨というのは水に潜って採餌するカモのことで、この池ではキンクロハジロとホシハジロが渡ってきてます。
両種とも池の中央付近にいることが多いようですよ。
まずキンクロハジロです。
2羽が一緒に行動していましたから、おそらくオスとメスだと思います。
右がオスですが、まだ少し夏羽が残ってはっきりしない色合いですが、冬羽になると白と黒がくっきりします。
次はホシハジロです。
これはオスで、もうすっかり冬羽になっています。
白と茶色がクッキリしてますね。
キンクロハジロはヒドリガモに混ざって、人から餌を貰おうとすることもありますが、ホシハジロはまずそういうことはなく池の岸に近寄ることもありません。
林床には落ち葉が降り積もっています。
その落ち葉の上をたくさんの蛾が飛び回っていました。
この写真にも100匹以上と思われる蛾が飛び回っているのですが、いざ撮ってみるとほとんど判別できませんでした。
飛び回っているのはオスの蛾ばかりです。
メスは翅が退化して飛ぶことは出来ないのです。
オスは今婚活の真っ最中。メスを探し回ってます。
私も同様メスを探し回ってきました。
そしてとうとう見つけました。
メスは交尾中でした。オスの下になって触覚しか見えないので無粋なことですが、少し触って見せてもらいました。
オスは命がけの恋をしているのかと思いましたが、少し触るだけで翅のないメスを残して飛び去ってしまいました。
メスには退化した翅の痕跡が残っているようですね。
前回は草の実を紹介しました。
今回は木の実です。
まずサネカズラの実です。
今年は花を見る機会がなかったのですが、実を見ることが出来ました。
例年よりも充実した大きな実をつけていました。
花の講堂の入り口に植えられています。
常緑のつる植物で緑と赤のコントラストが綺麗ですよ。
林の生態園にヤブムラサキがあります。ムラサキシキブの仲間ですが、結実率が悪いのでしょうか、たくさんの実を見たことがありません。
今年もわずかですが、実を着けていました。地味な紫色の実です。
福島大池の畔には柿の木がたくさんありますが、今年も豊作です。
家のカキノキは今年はほとんど実を着けませんでした。不作の年だったのですが、公園の柿は毎年豊作で不思議でなりません。
しばらくご無沙汰していた公園ではあちこちに実が出来る季節になっていました。
今日は草の実を3種紹介します。
黒く艶々としていていかにも美味しそうで実や根球は食用になるということなのですが・・・・、鳥や小動物にあまり人に気がないのでしょうか?毎年たくさん残っています。
林床にツルリンドウの自生する場所があります。今年は花を見ることが出来なかったので、せめて実だけでも見ようと出かけました。
もう葉も枯れかかっていましたが、赤い実を見ることが出来ました。
花の道のネットフェンスにイシミカワの実がありました。
熟すと緑色だったものが藍色に変わっていくのですが、果肉のように見えているのは萼が肥大したものでこの中に黒い痩果が隠されています。
どの植物の実も美味しそうな装いで目をひき、鳥や小動物に食べてもらい種を運んでもらう戦略をとっているようですね。