昨日の散策では余り撹乱が起こっていない里の道を歩いてみた。
マイフィールドでは宅地開発と共に表土が削られ、又他から土が持ち込まれるなど既存の植物は壊滅状態になっているが、里に下りると三田の自然の豊かさを実感できる。
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これは田の畦で目に飛び込んできた『キランソウ』だ。
又の名を『地獄の釜のふた』というそうだが、この事はどの解説書にも詳しく書かれているのでここでは触れないでおく。決して立ち上がることなく地面にへばりついている、もし花がなければ見落とすこと間違いない。
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その点このセイヨウキランソウ(セイヨウジュウニヒトエ)と好対照を成している。こちらは立ち上がって花を見せびらかしているから、遠くからでもよく判る。
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花は両方とも色と形のよく似た唇形花を数多くつける。これは少々毛深いキランソウの花だ。ジックリ眺めると複雑な構造形になっている。しそ科の植物で昔は薬用として高血圧や風邪の薬として利用されたという。