日の出前には5.0℃まで気温が下がっていた三田地方ですが、風もない穏やかな夜明けを迎えています。これだけ冷えると虫たちの動きも太陽が出るまでは極端に鈍くなりますね。もう姿を消した虫たちが多い中、この時期によく目にする虫がいます。
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この『オオハナアブ』です。名前ほど大きくはなく体長は12ミリくらいのずんぐりとした体形のハナアブです。幼虫はいわゆる『蛆』の姿をしていて水生のようですが、成虫は毛皮のショールのような黒い部分が際立ち何となく気品があるような姿をしています。複眼は見事な縞模様をしているのも特徴の一つです。この写真の個体は左右の複眼の間が開いていますのでメスということになります。オスは左右の複眼の隙間がなく、アブの仲間はこのように雌雄を見分けることができます。