有馬富士公園周辺の山々はアカマツ・コナラ・コバノミツバツツジの植生からなる明るい林が多いのですが、公園でもあまり人手が入らない部分では次第に常緑樹であるアオキ・ヤツデなどやアラカシが増えてきているように思います。常緑樹の多い林床は日光の恩恵を受けることもなく他の植物の芽生えがあっても成長は期待できませんよね。



そんな少し薄暗い林縁のアラカシの幹に黒い地衣のようなものを見つけました。近視・乱視・老眼三拍子そろった眼ですから、初めは地衣と思ったのですが、近づくと何やらうごめいています。さらに近づくとトゲアリを確認できました。さらによく見るとトゲアリとさほど大きさが変わらない大きな真黒なアブラムシが多数集まっています。


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トゲアリはこのアブラムシの周辺で、まるで牧場でヒツジの群れを集めているようにかいがいしく世話をしています。アブラムシの幼虫の出す蜜を目当てにトゲアリたちが集まっていたようです。アブラムシたちはトゲアリがいることで外敵から身を守ることが出来るという構図が出来上がっているようです。写真は8月16日に撮影した様子です。