おはようございます。昨日の十五夜お月さんをご覧になりましたか、久しぶりにきれいな満月が上って来るのを見ることが出来ました。空気が澄んでいるからより一層綺麗に見えたんでしょうね。
昨日は三田市の高齢者大学の自然体験クラブの自然観察のお手伝いをさせてもらいました。午前の部と午後の部それぞれ30数名のクラブ員の方がたと共に初秋の森を散策しました。林の中に入ると空気がひんやりとして気持ちがよかったですよ。
木の実の観察をテーマに歩いたのですが、今年は豊作の実とそうでないのがはっきり分かれてしまいました。今日紹介するのは豊作の方です。まず『タカノツメ』です。


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タカノツメと言えば世間では唐辛子を連想されますが、樹木のタカノツメです。冬芽の形がタカノツメに似て鋭く曲がっています。今年はどの気もたわわに実っています。黒く熟してきましたのでもうすぐ食べごろになるでしょう。この木の葉は黄葉し、落葉すると周囲に甘い香りを振りまきます。その成分はカツラと同じ『マルトール』という有機化合物によるものです。これからの黄葉が待ち遠しいですね。
次に紹介するのは『ナツハゼ』です。


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ナツハゼはツツジ科スノキ属の落葉低木で公園には自生、植栽も含め多数あります。今年は実が大豊作で、黒光りする直径8ミリくらいの丸い実がたわわに実っています。この実はブルーベリーと同じ仲間で、そのポリフェノール(アントシアニン)の含有量は北欧のビルベリーの1.5倍もあると聞きました。東北では栽培されて流通しているそうですよ。