く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年05月

地味な花

今園内は野草の花はもちろんのこと、木の花も満開になっています。
艶やかなキク科の花はよく目に付きますが、もっと地味な花を紹介します。
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イネ科の『ヒメコバンソウ』です。小さいですから、見過ごしますが、こうしてマクロで撮影するととても面白い形をしていますね。日当たりのよい乾燥した路側で見ることが出来ます。
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これはカヤツリグサ科の『ゴウソ』といいます。園内の湿地で群生しています。漢字では郷麻と書くようですが、語源は不明とのことです。又の名を『タイツリスゲ』というようです。ブラブラとしている様を表現してるようです。
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最後の2枚の写真はイネ科の『カモガヤ』です。牧草として入ってきた帰化植物で『オーチャードグラス』とも言われています。これから花を開きますが、要注意植物です。風媒花でアレルゲンとして悪名の高い植物なんです。幸い花粉が重いので広範囲に飛散することはありませんが、用心に越したことは有りません。


キジムシロ属

前回はイチゴの仲間の話をしてたんですが、ついウッカリ『オヘビイチゴ』を仲間に入れちゃったんですよね。本当は『オヘビイチゴ』はバラ科キジムシロ属なんですよね。他の3種はヘビイチゴ属で同じ仲間といえるでしょう。
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そこで改めてキジムシロ属の3種を集めてみました。これも公園の中にあります。これは以前紹介した『オヘビイチゴ』です。特徴ある5枚の掌状複葉があり、分かりやすいですが、花の近くの葉は3枚のときがありますので注意が必要です。公園でも日当たりのよい路側に見ることが出来ます。



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これは今回の散策で出会った『ミツバツチグリ』です。名前のとおり3小葉で、ヘビイチゴによく似た花をつけますが、違うところは花芯の雌蕊が極めて小さいことです。有馬藤の林縁のやや日陰のところで出会いました。



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その横にあった『キジムシロ』です。まだ花は咲いていませんでしたので後日訪れてみようと思っています。でもこの時期に花がないというのはなんかおかしい気がしますけど・・・・。
間違っていたら御免ね。


イチゴの仲間

園内にはいろんなイチゴの花が咲いていますが、皆よく似ているのでパッと見は同じに見えてしまうんですよね。そこで少し整理してみました。
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一番多い『ヘビイチゴ』です。葉は明るい光沢のない緑色で3小葉になっています。花は黄色で萼片より少し大きいように見えます。赤い果実が出来ますが光沢はありません。この実を食べに集まる小動物を狙って蛇が来るといわれ、ヘビイチゴの名前が付いたようです。
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これは『ヤブヘビイチゴ』です。花を見るとヘビイチゴと見分けがつきませんが、萼片が大きく、3小葉の色は濃い緑色で光沢があります。又、赤い果実にも艶があるので見分けられます。
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次に『オヘビイチゴ』です。葉は5枚の掌状複葉になってます。しかし、花の近くの葉には3小葉もありますので注意が必要です。この実は結実しても赤く熟すことはありません。この3種が園内の黄花のイチゴの代表格ですが、他にクサイチゴを確認しましたので載せておきます。
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葉は3~5枚の奇数羽状複葉だそうですがここでは全て3枚でした。白花で赤く熟した実は食べることが出来ます。落葉低木で草本では有りません。




詰草と爪草

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『シロツメクサ』が咲いている。茎は匍匐して地面を覆っているが花は10センチほど伸びた花茎の先に頭状花序を形成しマメ科特有の蝶形の花を数十個つけている。写真を撮るときはいつも花だけの姿になってしまう(反省)。
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その点『アカツメクサ』は花茎が伸びず、葉に密着しているので葉と共の写真は容易に撮ることが出来る。こちらも同じくマメ科の植物でピンクの蝶形の花を数十個つけているが、茎は匍匐というよりも立ち上がってくるので地面を覆い尽くすということはない。かなりの大株になる。
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この2種とは別に『ツメクサ』というのがある。これは野原というよりもむしろ道路の目地が主たる繁殖地のようで透水性のレンガを敷き詰めた道路などは目地をベッタリと覆いつくしている。こちらはナデシコ科の植物でこの時期白い小さな5弁花を付け始めている。
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カタカナで書くとややこしいことだが、前2者はその昔南蛮貿易が盛んな頃に、荷物の緩衝材として箱に詰められたことから名前が発祥している。
最後のツメクサはその葉の形状が鳥の爪に似ていることから爪草となったようだ。



野のエンドウ3種

園内には今沢山の野草が花をつけている。我々と馴染み深い花を3種比較してみた。

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『カラスノエンドウ』である。実が熟すと真っ黒になるところから名前をつけられたという。又の名を『ヤハズエンドウ』とも言う。それは葉の先端が凹みまるで矢筈のようだというところからのネーミングだ。個体により葉の先端が尖ったものやくぼんだものがあり、私の場合、尖ったものをカラスノエンドウくぼんだものをヤハズエンドウと区別している。ピンク色の花は葉の付け根から1~2個出るが花柄は短い。葉の付け根の葉柄下部に蜜腺があり、アリがよく集まっている。。
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『スズメノエンドウ』である。カラスノエンドウよりも葉も花も実もかなり小さいところから、スズメノエンドウとネーミングされたようだ。花が咲き始める時期はカラスノエンドウよりもやや遅いように思われる。花柄が長くその先に2~7個の白っぽい花をつけるようだが、私の観察では圧倒的に4個つけている個体が多いようだ。。
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これは『カスマグサ』である。花や葉の大きさがカラスノエンドウとスズメノエンドウの中間であるため、カラスと雀の間ということでカスマとネーミングされたようだ。何ともずぼらなネーミングだが分かりやすい。この花も花柄が長く、殆どの個体はその先に2個の花をつける。花の色は薄いピンク色だが、濃いピンク色の筋がついているのですぐに判る。烏や雀に比べ個体数は少ないようだ。

これら3種はいずれもマメ科ソラマメ属に分類されている。



迎えのついでに

昨日は孫のテニス大会がありそのお迎えで青野の方へ行く必要がありました。

少し早めに出て車を置いて3キロほど離れた武庫川へ・・・。目的はカワセミちゃんに会うことなんですが、結果はトホホ・・・・。

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でもこの時期の散策はいいものですよ、山の藤の花のいい香りが漂ってきたりして。

川での出会いです・・・。

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亀の甲羅干し風景、泥にまみれた亀ですが、最近見慣れたアカミミガメとは違うようです。日本イシガメかな?だったらいいのになぁ。

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この辺りはいっぱいいました、この白いサギ。眼の周りの色形からダイサギのようですが。

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この鳥を見たときはハテ何の鳥??と思ったんですが、仕草や後で仲間のほうへ飛んでいったことから、セグロセキレイの幼鳥と判断しました。もう独りで餌を探していましたよ。



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