く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年07月

公園の野草でこの時期花を付けるのは余り無いようですが、3つほど紹介します。
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『アキノタムラソウ』です。名前に秋が入ってますが、咲き始めるのは7月頃だそうです。この株も咲き初めというわけでもないようで大分くたびれていました。秋の終りくらいまでは次々と彼方此方で咲いていると思います。
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『ヨウシュヤマゴボウ』です。これは今盛りですね。次々に花を付け花は次々に結実していきます。
同じ仲間に『ヤマゴボウ』『マルミノヤマゴボウ』がありますが、私はまだ出会ったことがありません。『ヨウシュヤマゴボウ』の子苞は若い実のときは10個に分かれていますので直ぐ分かりますが、今我々が普通目にするのはほとんど『ヨウシュヤマゴボウ』といっても過言で無いほど勢力を伸ばしています。これら3種のヤマゴボウの仲間は全て有毒植物ですのでご注意下さい。
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福島大池の畔では『葦』でしょうか『マコモ』でしょうか、もう花穂を伸ばしています。季節は順調に進んでいるようです。


木の幹に『オオゴキブリ』がジッととまっていた。
非常におとなしい昆虫である。台所を走り回って、家中大騒ぎになるゴキブリとは大違いである。
山の朽木の中でファミリーで生息している。食物はもっぱら朽木で、木を食べても消化吸収できる酵素を持っているという。
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名前のとおり、日本最大のゴキブリで体長は5センチ近くある。写真の個体は羽の形や腹部の様子から、メスのようだ。体色は黒色、腹部にやや褐色が見られることがある。
特徴的なのは大きな体とともにこの棘だらけの肢だろう。これだけ棘があるとあちこち引っかかって大変だろうと思うのはこちらの思い過ごしかな?



余談になるが、私の親の代まではゴキブリのことを『ゴッカブリ』と呼んでいた。単なる関西地方の方言と思い込んでいたが、この機会に調べてみたらそうではなかった。
江戸時代まではこの虫を『ゴキカブリ』と呼んでいたようだ。食べ物を入れた器を御器と呼びその中に頭を入れて食べていたことから『御器かぶり』の名がついたという。
その『ゴキカブリ』が『ゴッカブリ』に変化したのは自然な成り行きだったと思う。
『ゴキブリ』は『御器齧り』のルビの誤植で生じたという、しかもそれが今は標準和名として扱われている。


草地にスゲの仲間で多分カヤツリグサ科の『アイダクグ』と思われる植物が数株生えていた。
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さほど湿地でもなく、丸い形になった実がついていたので観察をしていたら、体長10ミリくらいで幅が3ミリくらいのまるで水生昆虫のような形の虫が10匹ほど、その実に取り付き汁を吸っているのに気づいた。
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その時は初見だし、もちろん名前も知らない。ただやたら長い触角とまるでポパイのような前肢がとても印象的だった。
帰ってからWEB検索をすると、『ヒゲナガカメムシ』という名前であることが判った。
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体は黒褐色で触角は4節になっているが頭に近い1節目の関節が自由に曲がるようだ。又前肢の1節は最初に思ったようにまるでポパイの腕のように盛り上がっている。これはどういう役目をするのかは知らないが、何か必要があって進化したのだろうか?


今日は園内の植物の話題を2つ。
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『ヘクソカズラ』って、ご存知ですよね。今花盛りなんですが、近寄ると独特の臭いがしています。花にとっては虫を呼び寄せるために必要なことなのでしょうが、この臭いは我々にとっては余りいい臭いとはいえません。
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学名も頭にラテン語の悪臭を意味する『パエデリア』というのがついてるからようの東西を問わず、この臭いは好かれていないようです。
『屁糞』が可哀そうということで『早乙女花』という名前もあるようですが、普及はしてませんよね。
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次の植物は自然学習センター前の植え込みの下草として植えられている『ナツズイセン』の花です。お盆頃になると一面桃色の花で彩られますが、もうボチボチ咲き始めています。
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ヒガンバナ科の植物で春には一面が葉で埋め尽くされていましたが、今は既に枯れてしまって何もありません。地面からいきなり花茎が出ています。


昨日有馬富士公園を散策していて、『カイツブリ』の子育てを見る機会に恵まれました。
以前より見たかったシーンですが、この日は長いレンズを付けられるカメラが重たいのでコンデジ一つの軽装備。そんなものですね、世の中うまくいきません。
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手前がお母さんカイツブリです。向こうからお父さんがなにやら銜えてやってきました。お母さんの背中がもそもそ動いています。
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お父さんが近くまで来たとき、お母さんの背中から赤ちゃんが首を出しました。お父さんは出てくるように促しています。
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ついに赤ちゃんのうち一羽が水に飛び込みました。お父さんから餌を貰ってそそくさとお母さんのもとへ帰っていきます。もう一羽の赤ちゃんはもらえなくて残念そう。
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又2羽が揃ってお母さんの背中に乗りました。お父さんは又餌探しです。

このような夫婦協働子育て作業を今福島大池で見ることが出来ますよ。余り大声を出して騒がないように、静かに観察しましょう。長いレンズを持って行った方が表情がよく判ると思います。
今回の画像はトリミングしてますのでお見苦しくてスミマセン。


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林縁のススキの葉の上にジッと動かないこんなのがいた。最初は昆虫であることすら思いつかないほどで、何かの木の葉がついていると思ったほどだった。
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ところがよく見ると、足が付いている、小さいながら触角も見える。写真を数枚とって持ち帰り又WEB検索するも、全く手がかりなし。こうなるとお助け舟にお願いするしかないので、又もや『虫ナビ』のbbsにお伺いを立てたところ、数分でご教示いただいた。
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『エビイロカメムシ』の幼虫と判明した。成虫・幼虫ともにススキの汁を吸うそうだ。従って、ススキの生えているところで再会できそうだ。幼虫もそうだが頭部が三角形になっているので比較的確認し易いかもしれない。


『ルリチュウレンジ』がいた。前回はツツジの小枝で移動中だったので、『ルリチュウレンジ』とすぐに判ったが、この日はツツジではなかった。この葉の上で彼(彼女)が何をしているのか知らないが、こちらが立ち去るときもまだ居座っていた。
本当に綺麗な蜂だ。
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ハチ目は大きく分けて細腰亜目と広腰亜目があるという。
ミツバチやスズメバチのように人を刺す鉢は細腰亜目に属している。腰がくびれて敵をうまくさせるように胴が自由に動く。
一方、本種は広腰亜目に属し、名のとおり腰はくびれていない。又産卵管があっても毒針ではないから人を刺すようなことは無い。
広腰亜目はハバチ亜目といわれるように、葉蜂であり、植物食に依存している。『ルリチュウレンジ』の幼虫もツツジを食草とするため、その食害で嫌われている。


林縁で『キマダラセセリ』に出会った。
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ツツジ系の葉の上で静止していた。例により前翅を立て後翅を広げるジェット戦闘機のスタイルだ。幼虫の食草は笹の類のようで、当園にも沢山食草が有るからよく見かけることが出来る。しかし、場所によっては見かけることの無い蝶でも有るようだ。
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『ホシミスジ』にも出会った。この蝶はどこで出会ってもそうだが、逃げるようで逃げず、近づくようで近づかず、離れるようで離れず。人の気持ちをじらす術を知ってるような振る舞いをする。この時は15分くらいまとわりついていた。羽を広げて止まるので非常に目立つ蝶だ。
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『コオニヤンマ』にも出会った。福島大池にはサナエトンボ科のトンボが多いようでこの子もそうだ。額に小さなふくらみがあるので、よく似たオニヤンマ(ヤンマ科)と見分けることが出来る。


園内では今ヨウシュヤマゴボウの花が次々と開き虫たちに貴重な食糧を供給しているのですが、ヘリカメムシ科『ハリカメムシ』もその恩恵に与っている一つです。
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写真はおそらく本種と思いますが、よく似た仲間で『ホソヘリカメムシ』『ヒメハリカメムシ』がいるとWEBで教わりました。
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その近くの花陰にいた得体の知れない虫には悩まされました。体が隠れてしまっているのもあり、これも自分では解決できず、BBSでヒントを頂き、検索の末、同じ『ヘリカメムシの2齢幼虫』であるとほぼ断定できました。この種の幼虫は親とはかけ離れた姿形なんですね。
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近くのハリエンジュにいた『ホシハラビロヘリカメムシ』です。ハリカメムシが12~13ミリでしたが、これは少し大きく15ミリほどあり、肩も尖っていませんでした。


水辺の生態園近くの話題です。
この近くにはハンノキが沢山植えられているんですが、その幹にこれ又沢山のハムシが付いていました。体長7~8ミリのズングリしたハムシで瑠璃色に光っています。
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『ハンノキハムシ』だと思っています。何故思うだけかといいますと、『ヨモギハムシ』に非常によく似ているからです。ハンノキについているから『ハンノキハムシ』と思っただけです。強いて言うなら、上翅の点刻がヨモギより少し少ないのでしょうかね。一発で見分ける方法を知りたいものです。
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同じ木の幹にこんなものが付いていました。『トックリバチ』の仲間の巣だと思います。ふたが開いていて、いくら待っても親蜂が来ませんから、放棄されたものかあるいは巣立った後の巣かもしれません。親蜂はこの中に卵を産みつけその後我子のために餌となるワームに麻酔をかけて何匹も詰め込むそうです。
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近くにあった『ヤマボウシ』に沢山の実がついていました。赤くなるのが楽しみです。香りも味も抜群の(木によって異なるようですが)この実を食べてみましょう。


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