く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年08月

青い実の続編です。
今日は生食できる実を捜してきました。
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晩春に沢山の花をつけて香りを振りまいていた『アキグミ』に実がついていました。まだまだ青く細い実ですが、秋の深まりとともにまん丸になり、赤く色づきます。タンニンが多いようで、美味とは言いにくいものの生食できる果実です。

次はご存知『アケビ』です。園内にはもう一種類『ミツバアケビ』も実をつけます。見分け方はアケビは掌状複葉(五出複葉)でミツバアケビは三出複葉ですから葉が付いていればすぐに判ります。又花の時期は白い花がアケビで濃紫色がミツバアケビです。
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種子を包む胎座が甘いので好まれていますが、果皮も山菜料理に利用されるようです。
秋になったら皆さんも園内を散策してこれらの果実を探してみませんか?


ウッドデッキの手すりにチョコンと座っていた。
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姿形から多分『ミヤマフキバッタ』の仲間と思われるが、詳しくは分からない。8月も終わりになると、バッタやイナゴの仲間が成長し草むらを歩いていたらピョンピョンと飛び跳ねたり、中には数メートルの飛翔をする姿を見かける機会が多くなった。
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フキバッタは御覧のように羽が退化していて、羽を利用した飛翔は困難である。後脚のみのジャンプで場所を移動するだけだからその範囲は限られており、その地域で固有の進化をしており、姿形も様々と聞いている。
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このバッタも胸にタカラダニのブローチをつけていた。今年はこのブローチが流行っているらしい。


散策をしていたら、目の前の手すりにヒョコッととまった虫がいた。以前会ったような無いような・・・・、細い記憶の糸を手繰って思い出したのは『ヤマトシリアゲ』だった。
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「モリアオガエル」の卵塊にとまって交尾していた。1匹が小さな虫を吸汁しているところへもう1匹が交尾を仕掛けている場面であった。
しかし、あの虫は真っ黒だったはず・・・。この虫は透明かかった茶色だ。形はソックリだが・・・・。
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帰宅後、勉強したところ。全くの同種であることが分かった。「ヤマトシリアゲ」は春に出てくるものは体色が黒で夏出てくるのは茶色だそうだ。
以前は異種とされ『ベッコウシリアゲ』の名前を戴いていたそうだ。
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体型は正にサソリをミニサイズにしたもので、英語圏ではスコーピオンフライと呼ばれているのも納得できる。しかし、このスタイルをとるのはオスだけでメスは尻を上げることもないようだ。
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又オスは尻にまるでハサミムシのような交接器を持っており、武器として使用するといわれている。


久しぶりに鳥さんの話題です。猛暑の中私が公園を訪れる時間帯では鳥さんは日陰で休息中のようで余り動きが無かったのですが、木の実が熟し始めるとともに出会える機会が増えてきたようです。
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『アカメガシワ』の実については以前報告しましたが、熟したところを撮ろうと待ち構えていても直ぐに無くなってしまっていて中々撮れずにいました。僅かに残った実をアップで撮ってきました。
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それと共にこの実が直ぐに無くなってしまう原因も判明しました。このお尻を見せている小鳥の仕業でした。
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そう『メジロ』です。メジロは春には花の蜜を好んで吸うなどグルメな鳥ですからさぞかしこのアカメガシワの実も美味しいのでしょうね。
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以前報告していた『エゴの実』を『ヤマガラ』が運んでいましたので、証拠写真ですが載せておきました。


林の中で葉裏にジッと動かない『ヤママユガ』に出会った。
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大きい!!開長は15センチもあろうかと思われる個体だった。各翅に1個ずつ計4個の目玉模様がついている。
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褐色の地味な蛾であるが。真っ黒な複眼とまるで鳥の羽を思わせるような見事な触角がとても魅力的な蛾であった。
『ヤママユガ』は『天蚕』といわれ、自然の中で繁殖可能なお蚕さんである。食草はクヌギ・コナラ・シラカシ・アベマキなどで当園では自然木として数多く存在しているから、いつ出会ってもいいようなものだが今回が初見であった。
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天蚕は長さ5センチはあろうかと思われる大きな若草色の繭を作る。その繭から得られる糸は『天蚕糸』として古来より珍重されている。
当学習センターで飼育している『家蚕』といわれるお蚕さんは家畜化された唯一の昆虫であるが、既に飛ぶことを忘れ、移動すら儘ならないほど脚力も衰えている。しかし、この『天蚕』は幼虫の頃から大いに移動し、成虫の飛翔力も見事なものである。


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今、園内の『ヌルデ』は花盛りになっています。雌雄異株ということ白い花が雄株、ピンクの花が雌株ということだそうですが、見渡したところ白い花しか目に入りません。ヌルデの実にはカリウム塩が多く含まれ、小鳥たちに貴重なミネラルを補給してくれるんですよ。
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ところで、ヌルデを見るとこんなものが一杯ついています。これは実ではありません。『ヌルデミミフシ』という虫こぶです。
「ヌルデシロアブラムシ」という虫がヌルデの枝の汁を吸うために針を刺しますと、その刺激でドンドン膨らんでこのような瘤になるんです。そしてこの中にはそのアブラムシが繁殖して沢山入っていて汁を吸ってますのでますます大きくなってくるということです。
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カッターナイフで切りますと沢山のアブラムシを見ることが出来ますが、あまり良いイメージでもないので今回は止めておきました。
又、その刺激でタンニンが蓄積されますので、昔の人はこれを手間をかけて精製して、黒い染料を作りました。お歯黒などに使われていました。
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ヌルデを見ていると少し違った虫こぶがついていました。これは『ヌルデハベニサンゴフシ』というもので、余り数は出来ていません。私も初めて見ました。
「ヤノハナフシアブラムシ」という虫による刺激を受けて出来た虫こぶです。
相手が変わると虫こぶの形状も変わるんですね。一体どういう仕組みになってるんでしょう?


有馬富士公園の福島大池は古く行基さんが造ったという言い伝えがあります。池の水は大池川として下り、武庫川に合流しますが、途中いまも農業用水として活用されています。
また、大池川は公園を訪れる子供たちの水生昆虫の観察場所として有益に利用されています。
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その近くに咲いていました。『ミズヒキ』です。
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この名前は熨斗袋に使用される紅白のミズヒキからとられたものです。
タデ科の植物で細い花茎に5ミリほどの4弁の花が連なって咲きます。まだ蕾がほとんどでしたが、花弁の外側が紅色で内部は白くなっています。
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昔から、落ち着きある風情を好まれ愛されてきた秋の訪れを告げる野草です。
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その傍に、『キンミズヒキ』が咲いていました。黄色い5弁の花が細い花茎に連なって咲く様を金色のミズヒキにたとえたものですが、先程の「ミズヒキ」とは異なってキク科の植物です。
2種が同じ場所で観察出来てラッキーでした。


ここ有馬富士公園でも、極ありふれたトンボ『シオカラトンボ』に出会うことはよくあるが、今まで複眼の色や体色で雌雄を安易に決めていた。
つまり、複眼が褐色ならメス。青色ならオス。腹部が黄褐色はメス。青白色はオス。と決めていたのだ。
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しかし、《福光村昆虫記》を拝見すると実に詳しく解説され、前述の内容が一概に正しいとは言い切れないことが分かった。
オスの若齢では腹部が黄褐色で、又、メスの複眼も青色が有るというのだ。
詳しくは福光村昆虫記におまかせして、今回撮影したシオカラトンボの雌雄について同昆虫記の記述を当てはめ判断してみた。
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複眼の色は褐色系、腹部は黄褐色、腹部第8節に膨らみ、腹部先端の形状から、メスで~す。


又青い実の続きです。
今日はその中でも鈴なりになっている実を取り上げて見ました。
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その筆頭は『エゴノキ』の実です。白い花が美しい木ですが、結実も確実性があるようで鈴なりになっています。
その実を狙って、「ヤマガラ」がやってきては実をくわえ何処へともなく運び去っていました。まだ実は熟しておらず、これを今すぐ食べる様子もなく運んでは又戻ってきての繰り返しをしているようです。野鳥愛好家はこの時期を狙って「ヤマガラ」の様子を撮影する方も多いと聞きます。
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この実の果皮には「エゴサポニン」という有毒物質が含まれています。ためしに果皮を傷つけますと苦味の強い汁が出てきますが、これを水をつけてこすると泡立つので石鹸のように使用することも出来ます。
果皮だけではなく果実にもこの成分があると思うんですが、「ヤマガラ」は大丈夫なようです。
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実が熟すと「ヤマガラ」はこの実を好んで食べています。固い木の枝や電線に実を置いて両足で挟んで嘴で割りながら食べている様は可愛いものです。以前に撮った写真を掲載しておきました。


林の生態園の湿地に行くといつもこのトンボが出迎えてくれます。幸いにも来園者の昆虫採集の対象にはなっていないようで、同じ個体だと思われます。
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『オオシオカラトンボ』のオスですが、この種のトンボは特に長生きすることも無いようなので寿命は30~50日といったところでしょうか。もう出会ってから3週間は過ぎていると思います。結構、人懐こくいつも私が行きますと、一頻り飛び回ってはとまり、飛び回ってはとまりを繰り返してくれます。
普通に見かけるトンボなので撮る気も無かったのですが、撮って欲しそうなのでこの日はモデルになってもらいました。
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普通の『シオカラトンボ』を豪華にしたような雰囲気があります。複眼は黒く(シオカラトンボは青緑色)胴は扁平で青みが強いです。翅の付け根が黒いことからも見分けることが出来ます。


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