く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年09月

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「コブシ」の木も植栽樹として園内には何本か植えられているんですが、ほとんどのが実をつけてその実も赤く色づき、間もなく弾けることでしょう。
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しかし、中には変な木もありまして、実は一切つけず、来年咲く予定の蕾が膨らみだしているのがあるんです。
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しかも、花を開いているものもある始末、一体どうしたことなんでしょうかね。この木の固有の特性なのでしょうか?
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まあそんなこともありますが、秋は順調に進んでいるようです。遅れていた彼岸花も咲き始め、この「センニンソウ」も実が出来、名前の由来と言われている白いお髭が伸び始めてきました。
公園の自然観察をしながら、秋の歩みを見つめるのも楽しいですよ。


気候が本来の形に戻って、ヒンヤリとした秋の空気を感じるようになりますと、園内に咲いている露草も、名前どおりの朝露を乗せていたりして風情を感じるものです。
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皆さんは『2段咲き露草』をご存知でしょうか?
さほど珍しいものでもないのですが、先日当園にもあるかなと思って探してみました。
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広い園内で彼方此方で咲く露草を見て回って、ヤット2箇所で見つけることが出来ました。うちの近くでは割に簡単に見つけることが出来るんですが、有馬富士公園では少ないようです。
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一つの苞の中に2つの花が入っていて、咲くときは上下2段に咲いてくれます。ブログなんかを見てますと上は雄性花下は両性花と言われてる方もおられますが、そんな簡単なものでもなさそうで、今回であった2段咲きは上下とも両性花でした。
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もう結実している花もありまして、体長5ミリほどの小さな『ムラサキシラホシカメムシ』が懸命に汁を吸っていました。背中の二つの白い星が良く目立つ良く見かけるカメムシの仲間です。
皆さんも2段咲きの露草を探してみませんか?見つけたらいいことがあるかもしれませんよ(笑)。



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林の生態園のハギの枝に『朽葉』がこびりついている。・・・・・と思ったのですが、よく見ると・・・・、『ヒメシャチホコ』の幼虫のようです。少し離れた枝に数個の脱皮殻がついているので、多分2齢幼虫と思われますが、体長は1.5センチくらい、黒くジッとしていると、とても生き物には見えません。
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数個体が健在で、変わったポーズをしてくれ観察していても退屈しません(薮蚊の攻撃には閉口しましたが・・・・)。枝を握っているのは他の毛虫芋虫同様の後方の肢ですが、面白いのは前方の6本足の形状とそのパフォーマンスです。
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カメムシの幼虫にはよくあることですが、これは蛾の幼虫です。この肢、3対のうち2対が異常に長いのです。その足を伸ばしたり広げたり、又縮めて畳んだり何か意思表現をしているようです。
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精一杯身体を後ろにそらし精一杯足を広げ、イナバウワーのポーズでしょうか、これは威嚇してるんでしょうかね。この形から昔の人は鯱をイメージして名前を付けたんでしょう。
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次は身体を縮めて肢も折りたたんで、完全防御の姿勢です。まるで朽葉が枝にこびりついてるとしか見えないですよね。

今年は生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開かれる年です(10月18日~29日)。公園でいろんな生き物に会うたびにこの星の仲間達の多さに驚きます。


例年お彼岸前には咲き始める『ヒガンバナ』が今年は各地とも遅れたようです。
ここ有馬富士公園もやはり遅れていましたが、今見頃を迎えています。
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場所は「花の講堂」付近・「水辺の生態園」付近ですが、水辺の生態園のほうがずっと花数が多く見ごたえがあります。
昨日は多くの人々が訪れて公園を散策されてました。紅葉にはまだまだ早いこの時期、「ヒガンバナ」は人々を歓迎してるかに思えます。
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彼岸花は春先に葉を出して夏前には葉は全て枯れてしまいます。そして、秋の訪れを告げるかのように花茎を伸ばして真っ赤な豪華な花をつけます。
全草有毒ですが、とくに球根(鱗茎)は多くのアルカロイドを含んでますので注意が必要です。しかし、澱粉が多いために戦後の食糧難時代にはこの球根の毒抜きをして飢えを凌いだそうです。
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人々に身近な花ということもあり、別名も多いようです。Wikipediaによりますと、「曼珠沙華」「死人花」「地獄花」「幽霊花」「剃刀花」「狐花」「捨子花」「はっかけばばあ」と実に多彩です。
それから、福島大池にやって来たカモ達ですが、このところグッと数が増えもうカウントすることも無理なようです。大雑把に言いますと、「コガモ」は40羽、「ヒドリガモ」は100羽といったところでしょう。
見所が増え楽しい一日を過ごすことができますよ、是非公園においで下さい。


当有馬富士公園には『オオオナモミ』と『メナモミ』の両種が存在している。
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『オオオナモミ』は在来種の『オナモミ』を圧倒し、今やメジャーとなっているようで、私も最近『オナモミ』を見たことが無い。
名前のとおり、草丈は1.5m位、雄花と雌花があり実の大きさは15~20ミリとオナモミの1.5倍以上ある大きな植物だ。
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所謂ヒッツキムシで、果実にはマジックテープのような鈎状の棘がたくさんあり、それによって通行者により他所へ運ばれていく。
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一方『メナモミ』もやはり草丈は1mを超える大きな植物で、当園では半日陰の林内に生えている。
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今直径15ミリほどの黄色い花が咲いている。花は外側の舌状花(雌花)、内側の筒状花(両性花)からなり、総苞や萼片は粘性の有る毛で覆われている。この粘性で通行者に種を運んでもらうヒッツキムシでもある。

このように花も実の特徴も異なるが、両種ともキク科の植物で、全体のイメージが似ていることから、まるで同属のような名前を付けられたようだ。
又、両種とも虫に刺されたときに葉を揉んで擦り付けることにより、消炎効果が得られる薬草でもある。


草地の「キツネノマゴ」の花から花へと頻りに蜜を舐めている蜂に出会った。体長は20ミリ位あるだろうか、さほど小さくも無い蜂だ。
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『オオフタオビドロバチ』という蜂だ。メスは狩をしてメイガなどの幼虫を捕らえ麻酔を打って、幼虫の餌にする。
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その蜂がまるでミツバチのように花から花へと飛び回っているのを見るのは少し奇異な気もするが、これは遊びほうけているオスなのかもしれない。
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メスは竹筒(内径が11~13ミリ位が良いらしい)に卵を産みつけ、餌の幼虫を運び込み泥で密閉し、又卵を産み餌の幼虫を運び込み泥で密閉するという極めて忙しい仕事をこなすそうだ。
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この蜂に擬態している蛾を6月の末に撮っていた。スカシバガ科の『ヒメアトスカシバ』という蛾だ。偶然の所産とはいえ見事なものだ。


前々回に『ゲンノショウコ』のお話しをしました。
昨日はキッピーフレンズの環境学習担当者の研修があり園内を散策しました。
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林の生態園で『ゲンノショウコ』の赤花を発見。それもかなりの群生で、以前眼に入らなかったのが不思議なくらいの数でした。
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これで園内には、白花と赤花の両方が存在していることになります。
両方が混在していることへの疑問は残るものの、可憐な花を見ることが出来る幸せの方がズット勝るものがありますね。
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この花はフウロソウ科ですから、種の出来方といいますか飛ばし方と言ったほうが良いでしょうか、一風変わっているので又の機会に紹介したいと思います。


いよいよ秋が本格的にやってくるのでしょうか?
散策も快適そのものになってきました。
福島大池の鴨の仲間もこれからドンドン増えてくることでしょうが、ここらでこの池の主的な存在の方々を紹介しておきます。
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『カイツブリ』さんです。この池で繁殖をしています。
カイツブリさんにも個性があるようで、人の気配で直ぐに潜ってしまうものと、この子のようにさほど気にせずに付き合ってくれるものがいます。
魚類や昆虫などの動物質を捕食しますが、私自身は水草を食べているのを見てますから雑食性ではないかと思っています。
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『アオサギ』さんです。日本最大のサギです。これが歩いて餌を探しているさまを見ると、鳥が恐竜の直系子孫であることに疑う余地は無いという気がします。
人には敏感に反応して逃げますが、他の鳥には『ギャ~ギャ~』わめいて直ぐに追い払う強気な鳥です。開長は大人の背丈ほどになるようです。
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次は『カワウ』さんです。近くにコロニーがあるのでしょうか、昼間は6羽ほどがここを縄張りにしているようです。
他の水鳥に比べて皮脂が少なく、潜ると水が浸透するため頻繁に羽を広げ震わしながら乾かしています。
身体も大きく翼開長は1.5m程あり、大食漢で漁業被害も大きいので、大変嫌われています。
このほかに、『バン』もこの池で繁殖していますが、この日はお出かけでお留守でした。又今は長期滞在で『ダイサギ』君もいますよ。
カワウさんの横に沢山写っているのは全て『ミシシッピーアカミミガメ』です。残念なことにこの池の主になってしまいました。


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学習センター裏から林の生態園に下りる坂道の途中の林の中に『オトコエシ』が2本咲いています。
9月6日に撮った写真ではまだチラホラ咲きでした。
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白色の筒状の花ですが、花冠は5裂し直径は5ミリも無い小さな花が集まっています。雄蕊の数は何故か少なく2~3本しかありませんでした。
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9月20日に再度訪れたときは、花の盛りは過ぎ殆どが結実していました。
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果実は3ミリ程度の痩果ですが、周囲に直径7~8ミリくらいの円形の翼(小苞)がついていて非常に特徴があります。おそらく風に乗って少しでも遠方へ飛ぶよう工夫しているのでしょうね。
同じ仲間(オミナエシ科)に秋の七草にもなっている『オミナエシ』がありますがオミナエシの果実にはこの翼は付いていません。
オミナエシは『女郎花』と書かれますが、オトコエシは『男郎花』と書かれます。
オトコエシは女郎花よりも逞しく草丈も軽く1mを超えています。又花の色もオミナエシの黄色に対し、白色ということでこの名前を戴いたようですね。


林の生態園を歩いてみよう。
一足早く、秋を感じることが出来るかもしれない。林の中を通ってくる風は思いのほかヒンヤリとして肌に気持ちが良い。
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足下に眼をやると、可憐な白い花がいっぱい咲いている場所がある。
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これは『ゲンノショウコ』の花で、関西では赤花が多いと言われているにも拘らず、何故かこの公園内では関東に多く咲く白花しか眼に入らない。
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この植物は昔から、胃腸薬として使用され、その効き目が顕著であることから、『現の証拠』という名前も生まれたそうだ。
よく似た花には『コフウロ』という植物があるが、3裂の葉が基部まで裂けていることで区別できる。


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