く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年10月

草むらに動くものをチラッと見た。
蛇だ。この時季まだ蛇は活発に活動しているようだ。
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向こうもこちらに気付いて、急に動きを早めた。そして大きな草の陰に入って安心したかのように動きを止めた。
そっと回り込んで写真を撮った。また気づかれて今度は側溝のほうへ移動した。動きは速く、目を離すと見失うほどだ。
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側溝に入って全身を現した。大きな『ヤマカガシ』だった。
『ヤマカガシ』は以前は無毒とされた時期もあったが、今は有毒とされている。奥歯に毒があるようで深くかまれると大事に至る。毒は血液の凝固を妨げ出血が止まらない。死に至ることもある危険な蛇だ。
この蛇は地域で色模様が異なるようで、写真は典型的な関西版だ。


皆さんは『カマツカ』という木をご存知だろうか?
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有馬富士公園には林縁の路側に彼方此方で見ることができる。この木の実が今赤く色付き始めた。
『カマツカ』はしなりが良く曲げやすく強いため、昔は農機具の材料として牛の鼻輪や鎌の柄などに使用され、名前の鎌柄(かまつか)が出てきたようだ。
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春には香りのいい白い花を沢山つけるが花期が10日ほどと短いために目にしたかたは少ないかもしれない。この写真は公園内で5月15日に撮ったものだ。
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今は秋の冷たい雨に打たれながら実がドンドン色付き始めており、やがて真っ赤になることだろう。赤い熟した実は小鳥達に好まれており、食べごろになると瞬く間になくなるのでこれも見逃してしまうかもしれない。
又秋の山を彩る紅葉する木としても価値がある。


福島大池を訪れますと、今沢山のカモ達に会うことが出来ます。一番多数派は『ヒドリガモ』でおそらく300羽くらいはいるのではないでしょうか?次に多いのは「コガモ」でそのほかは『マガモ』や「ハシビロガモ」「オナガガモ」がチラホラといったところです。
まだエクリプス状態の個体が多いのですが、徐々に見慣れた本来の衣装に換わったカモたちも増えてきました。
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これは『マガモ』のオス達ですが、真ん中の子はもう直ぐ綺麗な冬羽になるでしょう。他2羽はまだまだのようですね。オスのマガモは良く判るんですが、メスはいるのかいないのかそれすら判らない状態です。この時季マガモは雌雄別々に行動してるんでしょうか?
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『ヒドリガモ』は例の可愛い鳴き声「ピ~ョ・ピ~ョ」が其処彼処で聞こえるようになって来ました。こちらもオスはエクリプスが大部分で本来の冬羽は今は少数派です、しかし写真でもわかるように、岸辺は羽で一杯です。多数のヒドリガモが一斉に換羽してるんですから、凄いことになってます。


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このキノコを見たとき初めは何か判りませんでした。以前お目にかかった『コガネタケ』よく似ています。触ると黄土色の粉が手につきます。傘の径は5センチ内外で切り株から生えていました。
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以前の出会いは衝撃的でした。その時は「ひとはくのセミナー」に参加していたのですが、講師の学芸員の先生が傘径20センチ以上もある大きなキノコを両手に持ってニコニコしながら我々受講生の前に現れたのです。だから『コガネタケ』は大きなキノコという印象が焼き付けられていたのです。しかも、切り株ではなく地面から群生していました。
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しかし、調べると大きさは個体差も有るようですし、埋もれた木から生えるとありますので切り株から生えるのも別に間違ってはいないようです。
従って、これは『コガネタケ』で自信ありです。ハラタケ科コガネタケ属のキノコで食べることは出来るようですが、下痢をする人もあるようですから要注意です。


前回の池の様子をお伝えしたときに、寂しそうにしていた一羽の鴨を紹介していましたが、今回はペアで見ることができました。
やはり『オナガガモ』でした。今は夫婦で仲良く餌を探しています。
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手前がメスで向こう側がオスです。メスの羽の色は年中変わりませんが、オスのほうは夏と冬では全く違います。子育てをする夏は外敵から目立たない様との配慮でしょうか、メス同様の地味な色合いですが、冬になるともっと尾が長くなり、すっきりと衣替えして上品な衣装になります。
この時期はその夏羽から冬羽に変わる途中で世間ではこの状態を『エクリプス』と呼んでいます。


キク科フジバカマ属の多年草で『ヒヨドリバナ』といいます。有馬富士公園では少数派に属していまして咲いているところは限られています。同属のサワヒヨドリと比べると葉の幅が広く茎の色も緑一色で、花は純白です。
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又サワヒヨドリが湿地を好むのに対し、林縁や路側の乾燥した場所でも生育が出来るようです。これが災いして草刈の対象になってしまって少数派になったのかもしれません。
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この花の蜜はフジバカマ同様有害なアルカロイドを含むため、吸蜜する昆虫は限られるようです。代表的な昆虫はあの渡りをするアサギマダラです。
名前の由来は小鳥のヒヨドリが里へ下りて囀りだす頃に咲くからといわれてますが、三田ではヒヨドリは年中鳴きわめいてますから、当てはまらないかもしれません。皆さんも散策中に探してみて下さい。見つかるかな・・・・(笑)。


林の生態園で『アサギマダラ』に会えました。ヤットです。話ではあるいは画像では他の方が出会っているのは承知していたんですが、中々順番が回ってきませんでした。
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『アサギマダラ』は渡りをする蝶で知られています。関東東北地方から南西諸島台湾まで1000キロ以上を移動するようです。有馬富士公園はその途中の休憩場所と言ったところでしょうか。
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過去にアサギマダラが上昇気流に乗ってはるか上空へ舞い上がり見えなくなったことを経験してます。この写真の蝶は羽の一部が欠損しています。果たして長旅に耐えられるのでしょうか?
南へ戻った蝶たちはそこで繁殖し、戻ってくるのは彼らの子孫です。この渡りの伝承はどのようにしてなされるのか不思議なことです。


林の生態園で『ドクガ』の幼虫を見かけました。ドクガの幼虫の食性はかなり幅広いようで以前はヌルデで見かけたんですが、今回はアカメガシワでした。
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このドクガは幼虫の状態で冬を越し、来年の6月以降に成虫になります。
2齢の幼虫のようで既に毒針を持っていると思われます。ドクガは2齢幼虫から成虫に至るほぼ一生の間、毒針で武装しているようです。繭のときですらその表面に毒針をつけているといわれています。不用意に触れるとひどい目に合わされますよ。
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このような状況に遭遇すると何時も迷います。この子たちを駆除すべきかどうかです。人に不都合なものを抹殺して見せなくすることが果たして良いのか、環境学習で訪れる子供達に学習させるほうが良いのではなかろうか。私個人的には後者を選びました。


久しぶりに再会できました。
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『シロハラ』です。日本では冬鳥として見ることが出来ます。スズメ目ツグミ科の鳥で大きさはほぼツグミと同じくらいで、行動や食性もツグミに似ています。
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体色は灰褐色ですが、腹部は白く頭部は黒っぽくなっています。黄色いアイリングがあります。ツグミ同様地面の落ち葉を引っぺがし食餌しています。
このシロハラ君は何故か人馴れしていまして、3m程に近付いてもこちらをチラチラ見るだけに飛び去ることはありませんでした。
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この日は、『ジョウビタキ』のオスも見かけました。この鳥も冬鳥としてお馴染みの鳥です。渡って来た当初はまだ警戒心が強く、人の気配で直ぐに移動してしまいます。従って、証拠写真として掲載させてもらいました。
これから日増しに冬鳥達の数が増え林も賑やかになって来るでしょう。バードウオッチングに最適の季節の到来です。


いま彼方此方で花の狂い咲きの話題が聞こえてきます。ここ有馬富士公園でも先月中旬にコブシの花が咲いたりしてました。
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今度はこの花が咲きはじめました。
モチツツジの園芸種の『花車』と思われます。
本来の花期は4月から5月にかけての春の花です。それがこの10月中旬に花を咲かせ始めました。
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花弁は5弁の薄いピンク色で上3弁には濃いピンク色の斑点があります。幅は1センチくらいで長さが5センチほどあり先端が尖っていてシャープな印象を受けます。
葉も花軸・萼もモチツツジ同様、毛で覆われています。
この時期の開花は春の日照や気温に合った為で別に珍しくないのかもしれません。一年に二度花を楽しめて何か得をしたような気がします。


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