く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年11月

朝冷え込んだ日は昆虫の動きは止まっているか、動いていても極めてスローです。従って、クローズアップで撮るには絶好のチャンスなのですが、昆虫と出会うのには一苦労します。
この日はもう陽が高くなっていましたが、写真を撮らせてくれた昆虫2種を紹介しておきます。
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まず『キチョウ』に出会いました。ナワシログミの花の蜜を吸っていました。名前のとおり小型の黄色い蝶でごく普通に見ることが出来ます。年5~6回羽化をするようで、この成虫は翅も無傷で綺麗な個体ですから、このまま冬を越す個体だと思われます。越冬は乾燥しない温度変化の少ない場所で行うと思われますが、私はまだ越冬中のキチョウに出会ったことはありません。
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次に『ナナホシテントウ』に出会いました。
コナラの葉の上でジッとして、日向ぼっこをしており少々葉を揺らしてピクリともしませんでした。ナナホシテントウは年2回羽化します。このこは2回目(夏)に羽化したものと思われ、このまま越冬するのでしょう。越冬はナミテントウのように大集団ではなく、ごく少数の集団でススキなどの草の株にもぐりこんで越冬しているようです。春先気温の上昇と共に草むらから一斉に姿を現すのに出会ったことがあります。


ガーデン階段にある『マンサク』が蕾をつけています。
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でもまだ小さく固く、咲くのは2月頃、他の花に先駆けて咲き始めます。黄色いリボン状の4枚の花弁が巻き取られたように萼片の中に納まっており、開花と共にそのリボンが伸びていく様は面白いものです。
名前の『マンサク』はたくさんの花が着くことから「満作」という説と、他の花に先駆けて咲くから「まず咲く」の2説があるようです。
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今は今年の花が結実して出来た朔果が割れて中から種子が飛び出ています。種子は艶のある黒い涙滴形で大きさはスイカの種ほどある大きなものです。


例年にも増して美しい紅葉が楽しめる、有馬富士公園ですが、どちらかといえば黄葉が多いようです。中でも一番多い黄葉は「タカノツメ」でしょう。
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しかし、その他にもこの『クロモジ』は一段と濃い黄色で目を楽しませてくれます。
クロモジはご存知のように和菓子の爪楊枝に利用される香り高い木です。
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有馬富士公園や周辺の山には時々自生しているのを見かけます。
写真は植栽モノで公園にはかなりの数あるようです。
クスノキ科の低木で他の仲間も同様に香気を持っているようです。
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黄葉はもともと葉に含まれている「カロチノイド」という黄色素が秋になって「クロロフィル(葉緑素)」が分解されると見えてくるものです。
紅葉同様黄葉も綺麗なものですよ。


福島大池のカモを観察しているうちに、少し様子が違うカモを見つけた。
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羽のよれ具合から見てまだエクリプスから抜けきってはいないようだが、今まで見たことの無い顔つきをしているのだ。
体の大きさと羽模様はまさしく『ヒドリガモ』だが、顔が違うのだ。厳密に言うと目の周りが違う。
口ばしと頭頂部はヒドリガモで目の周りに緑のメタリックが入っている。これはコガモやアメリカヒドリに見られる特徴の一部を反映しているようだ。
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他のヒドリガモやコガモからは離れたところで暮らしており、横に寄り添っているのはヒドリガモのメスのようだ。そういえば今年は去年まで来ていたアメリカヒドリの姿が見えない。この子は彼がヒドリガモとの間に残した子供なのだろうか?これからも注意深く見守っていきたい。
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参考までにふつうの『ヒドリガモ』の写真も載せておいた。


『ツグミ』は陸鳥の冬鳥の中では一番ポピュラーな鳥かもしれませんね。警戒心は強く人の気配を感じるとそそくさと場所を移動します。その際、背伸びして周囲を見渡す仕草が面白いものです。
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冬が近付くと、大軍でシベリア方面から渡って来ます。おおむね年内は群れで山に暮らし年明けには里に分散していくようです。
『ツグミ』という名前の由来は「口をつぐむ」ことから来ていますが、実際は危険を感じて飛び去るときは「ジュルジュル」といった感じの声を出しています。
この鳥は悲しい歴史を持っています。1947年に捕獲禁止令が出るまでは渡りの道筋で霞網による大量捕獲が行われ、食材として流通していました。
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有馬富士公園では相当数のツグミを見れます。大好物のピラカンサの周辺に行くと会うことが出来ますよ。悲しい歴史を背負った野鳥ですから、やさしく見守ってあげて下さい。


パークセンター裏の植え込みの『ピラカンサ』がタワワに実をつけています。小鳥達の大好物で、特に「ツグミ」や「シロハラ」「ヒヨドリ」が訪れては頻りに食べています。
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小鳥が集まるところにはバーダーが集まりますので、カメラを持ったおじさんたちも来てることも多いのでそっと近付いてあげましょう。
バラ科の常緑低木で、原産地は南ヨーロッパや、中国といわれています。赤い実をつけるのはヨーロッパ産で黄色い実が中国産だそうです。センター裏の木は多分ヨーロッパ原産だと思われます。
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花も見事ですし、実も見事ですから観賞用としてご家庭の庭にもよく植えられていますが、枝には鋭い棘がありますので不用意に触ると痛い思いをする羽目になります。
先日、この実には毒があるのでは?と聞かれました。で、調べました。
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結論はYESでした。実が熟すまでは微量ながら青酸性の毒があるようです。しかし、熟すと毒もなくなります。同じバラ科の梅と同じですね。青梅にも青酸性の毒がありますよ。どうしても食べたい人は完熟を探し出して食べて下さい。


福島大池の西岸で何時も2羽の若いカイツブリを見かけます。
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2羽で引っ付いたり離れたり、一日を楽しく過ごしているようです。多分これは兄弟のカイツブリです。以前母親の背中に乗っていた兄弟かもしれません。親子で見たときもこの辺りの水面でしたから、ここが彼らの古里なのでしょう。
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もう親の姿は何処にも見当たりませんから、彼らはこれから厳しい自然を相手に独りで生きていかねばならないのです。そう思うと「頑張れよ」と声を掛けたくなりますが、そんなことに関係なく彼らは彼らの道をたくましく歩いていくでしょうね。


有馬富士公園の紅葉は今ピークを向かえています。
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この公園や周囲の山々は多くの落葉樹が生育しています。多いのはやはり「コナラ」「アベマキ」などのドングリのできる木ですが、葉が褐色に紅葉します。
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黄色く黄葉する木もたくさんの種類がありますが、中でも多いのは『タカノツメ』ではないでしょうか。その黄色は太陽の光線の具合によっては透き通ったような黄色にも感じます。低いところからやや高いところまでをこの黄色で彩ってくれます。
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葉は3出複葉で小葉は長さ5~13センチ幅2~5センチのほぼ同形の先端が尖った長楕円形になっています。ヤツデに似た実をつけますが、今年は余り見ないのでドングリ同様不作だったのでしょうか。
名前の由来は冬芽が鋭く尖っていることから付けられたようです。


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昨日21日は絶好の行楽日和に恵まれた有馬富士公園です。
大勢の人々が訪れ、中には1000名近くの大規模団体のハイキングもあったようです。
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有馬富士自然学習センターでは『お気軽園内ガイド』というのが毎月第一第三日曜日の午後から実施されます。来園者どなたでも、お一人100円の保険料を支払って参加できます。折々の自然を楽しみながら、学習できる仕組みです。
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きのうは三組8名のファミリーが参加してくれ、ネイチャービンゴを楽しみながら、自然観察をして園内を約1時間散策しました。
当センター指導員の社長(フィールドネームです)と、私(く~ちゃん)がご一緒しました。社長の興味深い話と、く~ちゃんの迷解説で楽しんでいただけたと思います。
余りにもいい天気と素晴らしい紅葉だったので今日はその写真を載せてみました。


先日の観察散策でウラジロの近くに赤い実を見つけました。
『ツルリンドウ』でした。
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ツルリンドウはこのような山の北斜面や、林の中の余り日の当たらないところが好きなようです。
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リンドウ科の植物でつる性の多年草です。花は夏の終りから秋口にかけ、リンドウそっくりの薄紫色の花をいくつも着けます。10月に他所でとった蕾の写真がありましたので付けておきます。
花は地味で見逃すこともありますが、花後にできる実は長径13ミリ短径10ミリくらいの真っ赤な丸い実をつけますのでまず見逃すことはありません。
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しかし、残念ながら他の実は全てなくなっていました。。


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