く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年12月

指先が凍えてしまう寒さの中、公園内をあちらへウロウロ、こちらへウロウロと散策しながら自然を観察していました。公園管理の方々のご苦労により散策路脇は綺麗に下草が刈り取られ、非常に見通しがよくなっています。福島大池の東側で前方の路側に数羽の小鳥が餌を探しているところに出会いました。
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『アオジ』です。
遠目では雀やホオジロと区別できないのですが、ファインダ越しで『アオジ』と確認できました。丁度日陰でしたので、動きの早い小鳥達を撮るのには無理があるなと思いつつ十数枚を撮ったうち何とか見ることが出来る写真を載せてみました。
『アオジ』は関西地方では冬に見ることが出来ます。かと言って渡り鳥でもないようで日本の北部にいた鳥が冬に南下してくるようで、移動距離は長いですが漂鳥と言ってもいいのかもしれません。
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雀と同じくらいの大きさで、緑がかった褐色で、少し濃い色の縦縞が入っています。又口ばしから後頚にかけてまるで髭のような白い羽を生やしています。
名前のアオジはこの体色から来ています。日本ではこのような緑褐色を『アオ』と表現していました。アオゲラのアオも同じですね。
ついでに『青色』は『瑠璃色』と表現していまして、鳥の中にもルリビタキというのがいます。

追:本年のブログ更新は28日で終わらせていただきます。ご愛読ならびにコメントのご記入に感謝したします。来年もよろしくお願いします。


『マガモ』は福島大池にも数組飛来してきている。この鳥を遠い昔に飼いならしアヒルとして家禽化して来た。そして、アヒルとマガモの混血で生まれたのが合鴨だそうだ。
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マガモは人に慣れやすという記述も見かけるが、私はそうは思わない。福島大池でも一二を争う人嫌いの鴨である。
人影を見るや、そそくさと沖の方へ移動してしまい、愛想の悪い事ったらありゃしない。従って、この鴨を飼いならした方は大変なご苦労だったと思う。
マガモは肉に臭みも無いことから、昔から最高級の食肉として狩猟の対象になってきたという。だから、DNAに人嫌いが刷り込まれてしまったのかもしれない。
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マガモのオスは頭部から首にかけ、青緑色の羽に包まれ太陽の光によって煌くので大変綺麗な鳥だ。大きさはアヒルより一回り小さく、翼を広げてもせいぜい60センチくらいしかないと思う。嘴は綺麗な黄色で足はオレンジ色である。
マガモのメスは褐色の体、黄色に褐色の斑が入った口ばしと地味だが足はオス同様の綺麗なオレンジ色である。


有馬富士公園にも数は少ないですけど、『スギ』の樹があります。
今シーズンのスギ花粉の飛散は大変多くなると予測されています。花粉症の私にとっては最悪の予測なんですが、今日はスギの今の状態を決死的覚悟?で撮影してきました。
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この樹は予測どおり大変多くの蕾がついています。まだ固く、花粉を飛散させるまでには至りませんが、私は4~5日前から花粉症の症状が出てきてますので、個体によってはすでに飛散が始まってるのかもしれません。
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花粉症を引き起こす花粉は、風媒花の花粉です。微細で風によって遠くまで運ばれる事を期待してますので、被害が広範囲に及ぶわけです。
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これから、桜の時期のヒノキまで花粉症の症状で悩まされる方は多くおられると思います。私もその一人ですから、散策も中断するかもしれません御容赦下さい(笑)。


福島大池の北側の一帯で『モズ』の姿を見ることが出来ます。
かやぶき民家近くではオスの『モズ』が、菖蒲園近くではメスの『モズ』がそれぞれ縄張りを張っているようです。
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この写真はかやぶき民家近くのオスの『モズ』です。翼が黒褐色で風切羽に白い斑点があります。黒い眼過線が色濃く、見るからに怖い顔をしています。
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一方この写真は菖蒲園近くのメスの『モズ』です。眼過線も薄く眼の後方だけしかありません。腹部には淡い褐色の中に少し濃い色の細い横縞を見ることが出来、風切羽には白い斑点が無いことが多いようで全体的にやさしいイメージを持っています。
食性は昆虫、爬虫類、小哺乳類などの動物性のもので、梢からその存在を確認するや飛び掛って捕まえ、梢に戻って捕食します。又、「はやにえ」という捕らえたものを木の枝挿さしたり挟んだりする習慣も有名です。
2月ごろにはメスがオスの縄張りを訪れ、繁殖行動に入ります。求愛行動の中でオスの他の小鳥の鳴き声の物真似が有り、『百舌鳥』という漢字が当てはめられたようです。
夏の間は姿を見たことがありませんので、季節移動する漂鳥になると思います。


園内の『サザンカ』が多くの花をつけています。すべて園芸種の植栽モノと思っています。
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『サザンカ』は椿同様温帯で生育する常緑広葉樹で日本が自生種の北限のようです。花の少ない時期に美しい花を付け、葉も艶々とした緑を保つところから、珍重され多くの品種が生み出されています。
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椿が一輪まるまま落花するのに対し、サザンカは花弁一枚一枚が離れて散ります。また、交雑種であるため、種が出来ないのも特徴といえます。
園内のサザンカで特に注意することは、春から夏にかけて、チャドクガの幼虫が発生することでしょう。触れると痛い目を見ますので花の時期以外はあまり触らないほうが良いかもしれません。
この時期の美しい花を楽しんで下さい。


夏の間子供達の歓声で賑わっていた水辺の生態園も今はヒッソリとしています。水面を覆っている『ガマ』もスッカリ枯れて、風の吹くたびに穂の成熟した種子が飛んでいるさまは寒々とした冬の景色を演出しているようです。
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日本で見られるガマには『ガマ』『ヒメガマ』『コガマ』の3種があるようです。
いずれも夏になると花穂を出します、花穂の上部には雄花が下部には雌花が着くんですが、フランクフルトソーセージにソックリな形をしていて子供達には人気者です。
3種のうちヒメガマだけが雄花と雌花の間に花茎が見える部分があります。
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秋になると、結実した雌花は成熟してまるで綿葛のような果実を風に乗せて飛ばし始めます。水に落ちた果実は綿葛部分がはずれ種子だけが水中に落ちてその場で新しい命が芽生えます。
この植物は日本神話にも登場します。因幡の白兎の話です。大黒様が毛をむしられたウサギにこの成熟した綿のような穂を着けるように勧めたという話しです(花粉が蒲黄という傷薬ですから、それを塗れと勧めたという説もあります)。
来年の夏には穂を観察して、何というガマか調べてみましょう。池に落ちないようにね(笑)。


ここ有馬富士公園の福島大池に一番乗りしたのは、9月10日の『コガモ』の20羽だったんですが、その後他の池に分散したらしく、今は5~6羽しかいません。
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『コガモ』は臆病なカモで川や池でも葦の茂みがあるような、又浅瀬や上陸しやすい岸のある環境を好むようでその意味からいえば、渡って来た当初は福島大池も渇水状態で沢山の岸が出現して棲みやすかったのかもしれません。
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でも今は水位も通常に戻ってますので、余り大勢の『コガモ』が生息するには適した場所とはいえないのでしょう。
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以前「コガモは大きくなるとカモになるんですか?」と質問をされたことがありました。どうやらコガモを子供のカモと思われたようです。そうではなくて、小さなカモという意味のコガモなんです。大きさはせいぜい鳩くらいのズングリしたカモでオスは茶色の頭に眼から後頸部にかけて白く縁取りされた緑の部分があります、翼鏡はオスメス共に緑色でとても綺麗です。
一年の6~7ヶ月を日本で過ごす、馴染み深いカモですね。


高い梢に止まった鳥を双眼鏡で観察し写真に撮り、さてあなたは誰と調べてみましたが、スッキリしてません・・・。
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長年の経験??による直感的同定では『ジョウビタキ』のメスです。
でも肝心の翼の紋付が数枚とった写真のどれ一つにも写っていないのです。
『ジョウビタキ』も他の鳥同様、メスはなんとなく柔らかくやさしい雰囲気を持っています。オスは頭が灰色、顔と翼は黒、胸はオレンジとなんとも派手なんですけど・・・。
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有馬富士公園にはジョウビタキはオスメスとも棲んでいるようです。この時期はそれぞれが縄張りを持っていて、仲良く暮らすということには程遠い状態です。
このような高い木の梢にとまることは稀で、ほとんどが2mくらいの低い枝にとまって地上を睨みつけています。動くものがあれば飛びついて捕食するのです。
冬鳥でシベリアからの訪問者ですが、渡って来た当初は人影を見るとすぐ逃げますが、春になって帰る頃にはスッカリなれて、写真のモデルにも喜んでなってくれますよ。


夏の終りには既に準備されていたような気がしますが、『アセビ』の花序が徐々に膨らみ始めてきました。
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早春の花の一つとして我々の目を楽しませてくれる花ですが、その準備期間は半年に及ぶ長いもののようです。
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アセビは日本に自生しているツツジ科の常緑低木で、大きくても4~5mでしょう。馬酔木と書くように、全体に『グラヤノトキシン』と呼ばれる有毒成分を含んでおり(Wikipediaより)草食哺乳類が食べると中毒を起こすことで知られています。従って、自生地では本種のみが食べ残されて個体数が増加する傾向にあるといわれています。
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また、この花の蜜には有毒成分が含まれているとか・・・。葉を煎じてそれを殺虫剤に使うことも出来るようです。自然志向の方は一度天然殺虫剤をお試しあれ・・・。


ご存知『ハシビロガモ』です。
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福島大池には沢山いますが、観察を続けていて彼らの奇妙な動作が気になりだしました。
彼らの食事は岸や浅瀬でついばむというのではなく、池の真ん中で摂っているようです。
その方法はあの広いくちばしで水を漉しながら浮遊している、植物のかけらや、植物性動物性のプランクトンを摂取しているようです。
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一羽がやりだすと、他のものも同じように始めるんですが、まるで相手のお尻を追いかけるように同じ場所でクルクルと回りだすのです。
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それが2~3羽ならともかく数十羽がやり始めると、まるで浮島のように水面に塊が出来てしまいそれが同一方向(反時計回りが多いようですが)に回るんですから、初めて見たときは一体何が始まったんだと、興味津々でした。
昨日行われた『ひとはくセミナー』で講師の遠藤さんに採餌動作であると聞いたんですが、大勢でやることで底の泥をかき回して浮遊させる効果が大きくなるんでしょうね多分。


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