く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2010年12月

『ナワシログミ』

Img_0471
有馬富士公園では沢山の『ナワシログミ』が植栽されています。花は一部を残してほとんど終わっていまして、残った花には訪れる虫たちの姿も疎らで寂しくなっています。
Img_0469
沢山咲いていた花はほとんどが結実しています。子房が膨らみ始め、鳥達に希望を与えているかのようです。
ナワシログミはほぼ全身が星状毛で覆われていますので、白い小さな斑点が子房にもついています。
Img_0470
この実は来年の5月、苗代が出来る頃に赤く熟します。甘いものになれた我々の口には合わないと思いますが、私達の小さいときはよくつまんで食べていたものです。小鳥達も大好物ですよ。


『コゲラ』

昨日のメジロが食べていた木の実を調べようと、早朝から公園に出かけました。目的の場所について、いざその近くまでたどり着こうとしたんですが、行く手を阻む大ブッシュ。笹の中に牙をむくハリエンジュがところどころにあって、とても入る気にならず、あえなく諦めることに・・・・。
ついでと立ち寄った林では小鳥たちが大歓迎をしてくれました。しかし、動きの速い小鳥ばかり、エナガを筆頭に、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラが枝から枝へと飛び回っています。
Img_0486
その中で、ゲットしたのはこの『コゲラ』君でした。
『コゲラ』は名前のとおり、小さなキツツキの仲間です。体の大きさは雀くらいで、この公園だけでなく、三田では彼方此方で出会える小鳥です。
Img_0485
背中は灰色と黒の縞模様になっていて頭頂部には赤い部分があるんですが、これはなかなか見せてくれません。
まるで重力を感じていないかのようにあらゆる姿勢で枝や幹にとまり、餌を探しています。今回はそれだけでなく、ドラミングも聞かせてくれました。
Img_0496
木々の葉が落ちた今は、野鳥観察の好機でもあります。是非、林の中に足を踏み入れて小鳥さんに会ってください。幸い、有馬富士公園は遊歩道が整備され其処から十分観察ができる素晴らしい公園ですよ。


『メジロ』

数羽の『メジロ』が茂みを出たり入ったり、賑やかに食事をしている様子でした。
Img_0361
しかし、肉眼では何を食べているのかサッパリ判らず、彼らが去ると共に私も現場を離れたのですが、写真を持ち帰り拡大してみると、何やら黒い実がついていました。
Img_0366
この時期に黒い実は別段珍しくも無いのですが、つる性の植物で常緑のようです。葉の付け根辺りに黒い実が1~2個ついているようです。
Img_0367
『メジロ』を撮ったことは嬉しいことなんですが、この植物のほうが気掛かりでなりません。次の機会に訪れて、まじめに観察をしようと思います。
自然観察はこのように次々と新しい出会いを生み出してくれますので、止める気にはなりません。では行ってきます。


『チャカイガラタケ』

先日のカワラタケのすぐ近くで、今度は『チャカイガラタケ』に出会いました。
Img_0430
冬にもなると、キノコもサルノコシカケ科のような硬質の菌類が主たる観察相手になってしまいますが、その中でも見てすぐ判るのは、「カワラタケ」とこのキノコぐらいかもしれません。
Img_0432
若い間は傘は茶褐色で、裏も白っぽいのですが、時間経過と共に黒味を帯び写真のようになりやがてもっと黒く変化していくようです。
Img_0431
傘の年輪模様と条線が美しく、カワラタケ同様観賞価値は十分あるキノコです。
しかし、カワラタケのように薬効に関しての研究もあまりされていないようで、今のところそういう意味では余り値打ちが無いきのこのようです。


『ミツマタ』

ガーデン階段の『ミツマタ(三椏)』が沢山蕾をつけています。
Img_0434
ミツマタは皆さんご存知のとおり、和紙の原料として、ガンピ、コウゾと共に繊維の強靭さを生かしてふすま紙や紙幣などに利用されています。
栽培地としては岡山県が一番規模が大きく、平成20年には全国で一位1/3のシェアを誇り、11.1トンを生産したようです。収穫は真冬に行われ、釜茹でして皮をはぎます。残った枝は白い木肌が美しいので生花用として出荷されているようです。
Img_0437
ジンチョウゲ科の落葉低木ですが、今はまだ若干緑の葉が残っています。花は散形花序を形成するようですが、蕾の今は白い綿毛に覆われ頭を垂れた状態で時季の訪れを待っているところです。
Img_6505
仄かな甘い香りを漂わせる、薄黄色の花は花としての観賞価値も高いもので、咲くのが楽しみです。(写真は4月26日に撮影したものです)


『カワラタケ』

林の中でビッシリとキノコで表面がおおわれた桜の木を見つけました。
Img_0426
この木もこれだけキノコに覆われているということはもう寿命を終えたのでしょう。後はキノコが土に返してくれるのを待つばかりといったところでしょうか。
キノコの種類は『カワラタケ』でした。
『カワラタケ』はごく普通に見られるキノコですが、色のほうは灰色、褐色、青色と変化に富んでいて綺麗なキノコです。
Img_0427
このように重なり合って生育するところから、まるで『瓦』のようだということから名付けられたようです。
多孔菌科(サルノコシカケ科)に属しており、免疫力を向上させる物質が抽出されその制ガン効果が注目を浴びています。それを知ってか知らずか、古くより煎じて飲まれているようで、先人の知恵には脱帽します。
Img_0429
商品としても流通しており、乾燥品は100グラム600~1000円で取引されているようです。
おびただしい数のキノコでしたので、これを商品化したらナンボになると、俗っぽい想像をしてしまいました・・・・・(恥)。


『ルリビタキ』

林の少し開けた場所で、30mほど離れた木の枝に小鳥の姿を見つけました。
Img_0368
皆さんこの写真で小鳥が何処にいるか判るでしょうか。
雀よりも少し小さい小鳥ですから、ジッとしていればその存在に気付かず、こちらが動いて鳥さんが逃げるというのが探鳥ではよくあるパターンなのですが、この時は鳥さんよりも先にこちらが気付き数カットを撮ることが出来ました。
Img_0369
この鳥は多分『ルリビタキ』のメスと思われます。バーダーの中では非常に人気のある鳥ですが、それもオスの綺麗な瑠璃色の羽根を求めての話で、メスのほうは地味ですから余り気にもしないといったところです。
Img_0373
実際正面から見てると全く何鳥なのか判らなかったのですが、横向きになってくれて初めて『ルリビタキ』のメスと確認できました(まだ初心者です)。


『ホシハジロ』

福島大池のカモたちを見ていても、多くのカモの顔を記憶できるわけでもないので昨日いた鴨なのか、今日やってきた新顔なのかを判別することは不可能と思いますが、ある程度は大雑把にその変動を知ることが出来るようです。
Img_0388
最近の大きな変動は、「キンクロハジロ」がいなくなり『ホシハジロ』が増えたことでしょう。又、当初300近くいた「ヒドリガモ」も今は100程度しかいないようです。鴨はこのように、その池に居つくものと、中継池として立ち寄るだけのものがあるようです。
さて最近増えた『ホシハジロ』ですが、キンクロハジロと同じく、潜水ガモの仲間です。生活も全て水上で、未だに上陸した姿を見たことがありません。
食性は雑食性で植物から貝類、水生昆虫など、何でも食べているようです。
Img_0389
オスは虹彩が赤く、体色は白ですが、尻尾と胸が黒で頭は赤褐色になっています。
Img_0384
メスは虹彩が黒で、体色は白く、その他は淡い褐色になっています。


あなたは『クロジ』ですか?

有馬富士の山麓周遊道を散策しながら撮った写真を整理していたところ、見慣れない鳥が写っていた。
Img_0027_1
前方の道路にホオジロやシジュウカラが下りて餌探しをしていて、その中でアオジと思っていたのが『クロジ』だったようだ。日陰になっていたので、過去に何回も会ったことのあるアオジと思い込んでしまったようだ。
Img_0038
写りは悪いのだが、引き伸ばしてみると妙に黒いのだ。再会を期して、再度同じ場所へ出かけてみよう。もともとクロジは余り太陽が燦燦と降り注ぐ場所は好まず、このような日陰で餌を探しているようなので、次は十分注意を払って行動しよう。


『クヌギカメムシ』の仲間

ターザンロープの近くのコナラの木でヨコヅナサシガメの越冬を観察していると、このカメムシが歩いてきました。
Img_0053
どうやら『クヌギカメムシ』の仲間のようです。体色は若草色で12~3ミリの、足が赤く綺麗なカメムシです。
名前のとおり、クヌギを生活の場としているようですが、よく似たコナラにやってきたようです。このような樹皮の割れ目にこの時期に産卵するようです。
Img_0051
この子はお腹は凹んでますのでオスか既に産卵を済ませたメスかもしれません。後は自分の越冬場所を物色しているところだったのでしょう。
これからの時期は虫さんに会える機会は少なくなりますが、木の窪みや割れ目、葉の裏に越冬中の虫さんがいるかもしれません。邪魔をしないようにソット観察してみましょう。


ギャラリー
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
  • 庭の彩り
アーカイブ
  • ライブドアブログ