く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2011年11月

公園には高さが10m以上もあるソヨゴの大木が存在します。ソヨゴといえばせいぜい5m位の弱弱しい木だと思い込んでいましたが、その大木を見てからは認識を新たにしました。図鑑では高木となっていますので、さほど珍しいことではないのでしょう。
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また、駐車場の生け垣にもソヨゴが用いられ、これは次々と枯れ死していってるようです。深く伸びる直根を持たず、浅い根を張り巡らすタイプだそうですから、駐車場のような日照りの強い場所では長生きできないのでしょうね。
今赤い実が緑の葉をバックに風に揺られています。綺麗ですよ。


最近目に付く野草にこんなのがあります。
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名前の候補に、『ヒメムカシヨモギ』と『オオアレチノギク』を挙げています。
図鑑によると「頭花の形はヒメムカシヨモギは俵型オオアレチノギクは壺型、舌状花はヒメムカシヨモギは白色で目に付く、オオアレチノギクは褐色で目立たない」とありました。
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写真の野草は頭花が壺型で白色の舌状花がよく目につきます。したがって両者の中間を行く代物なのですが…。葉はご覧のように幅が細く、草丈は50センチくらいでした。
とりあえず、『ヒメムカシヨモギ』ということで掲載させてもらいます。ご意見をお待ちしています。


公園の日当たりのよい南斜面で『カンサイタンポポ』の花が咲いているのに出会いました。
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公園のタンポポは多くがセイヨウタンポポに代わってしまいましたが、それでも公園の奥のほうではまだ日本タンポポが頑張っています。『カンサイタンポポ』もその一つです。
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カンサイタンポポをはじめとする日本タンポポは夏眠をしますが、セイヨウタンポポはその間も花を付け、種を飛ばし勢力を広げているんです。
今日出会ったこのタンポポ、花を付けるには少し早いと思うんですが、気温の変動が大きな秋を春と間違えてしまったのかもしれませんね。


『イヌザンショウ』の実です。同じ木にまだ若い実と成熟してはぜている実が同居していました。
何かの手違いで花が咲くのが遅れてまだ若いのかもしれません。
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この黒く光る実の方は鳥さんの好物でありますが、我々の食するサンショウの代用とはなりえないようで、名前の頭に『イヌ』を付けられてしまい、人は見向きもしません。
この実の発芽能力は高く、地中で20年くらいは過ごすことができ、山火事などのきっかけがあれば発芽してくるそうですよ。


福島大池に10月に一度『ハシビロガモ』の姿を見たのですが、その後見えなくなっていました。
ハシビロガモに限らず、カモは渡りの途中にある池を中継池として利用し、しばし羽を休め、本来の目的池まで飛んでいきます。
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そして、今月中旬にこの福島大池で越冬するであろう『ハシビロガモ』の集団がやってきました。
数は去年と同じ十数羽ですが、仲よく?エサ取りに励んでいます。
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ハシビロガモは他のカモと違い、浮遊する餌をシャベルのような幅広のくちばしで吸い込んでいきます。
したがって、水掻きで掻き上げられた餌を求めて十数羽がそれぞれの後ろに回り、円を描くように泳ぎながら採餌している様子を見ることがありますよ。


ヤツデの花がよく目立つようになりました。
ヤツデは本来この有馬富士公園のような内陸部の山には自生することは無いようなのですが、公園のやや薄暗い林床や林縁には結構沢山生えているようです。
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ヤツデは温暖な気候の海岸近くの林に自生しているものですが、北摂でも園芸樹としての利用が多く、実を鳥さんが運んできて気候の温暖化とあいまって多く見られるようです。これからもドンドン増えていく樹木の一つなのでしょうね。
ウコギ科の常緑低木で、直径が20センチを超える艶のある緑の葉は7裂から9裂しており、名前のように8ということは無いようです。


ガーデン階段下のベニカナメでこんな子に出会いました。
『ヤマクダマキモドキ』のメスのようです。
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身体を窮屈そうに折り曲げて、一心不乱に産卵管を舐めるような仕草をしています。こちらが近付いてもカメラを向けても知らん顔で夢中でやっていました。
5分ほどして、こちらに気付き産卵管を舐めるような仕草は止めましたが、特に逃げるわけでもなくその位置でこちらをチラリと眺めるだけでした。
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この鎌のように反り返った産卵管で木の枝を割いて卵を産み付けるそうです。お腹の膨らみ方から産卵後だと思われますので、枝を割いて傷ついた産卵管を癒していたのかもしれません。世代交代の大役を果たして、後は周りの紅葉を見ながら余生を過ごすのでしょう。
ちなみに、『クダマキ』とは「クツワムシ」のことで『ヤマクダマキモドキ』とは「山にすむクツワムシに似たもの」ということになります。


例年よりも多くの実をつけた『サネカズラ』です。
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公園のサネカズラは花の講堂のアプローチとして植えられています。
今年は沢山の花を長く見ることが出来たので、実の方も期待通りの豊作のようです。
大きいのでは直径が4センチを超えるほどの大きなもので、緑の葉をバックに真っ赤になってぶら下がっているのは見事なものです。
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『サネカズラ』はマツブサ科の常緑つる性植物で、粘液を採取して鬢付け油に用いられたことから『美男蔓』とも言われています。


久しぶりに『セグロセキレイ』を写すことができました。
今年は福島大池の水位が高く、いわゆる水辺で採餌するのが難しいのかセキレイやシギの仲間の姿を見る機会が無いようです。
この写真は福島大池の南端に広がる、流紋岩の岩床の様子です。
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ひとたび雨が降ればこの岩礁を水が勢いよく駆け下り、鳥さんも採餌が困難になるようです。
この有馬富士公園は白亜後期(7000万~7500万年前)に地表に流れ出たマグマが冷えかたまって出来た流紋岩の岩床の南端で此処から北と北西側は篠山の手前までその岩床が続いています。
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鳥さんがいる場所はその露頭になっています。一度見に来ませんか?貴重な自然ですよ。


公園には『マユミ』の木が2本あるんですが、いずれも土地があっていないのか、気候が会わないのか年々ジリ貧になっていくように見えます。
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2本のうち1本は既に葉を落とし、実も一つだけ。そしてこの樹は、以前常緑性の「ヒゼンマユミ」と間違えたくらい紅葉も落葉も遅いマユミです。
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この樹も今年はこの写真に写っているだけの僅かな実しか付いていません。
ニシキギ科の落葉低木で仲間には「ニシキギ」「コマユミ」「ツリバナ」などがあり、そのうち公園のコマユミは今年は沢山の実をつけていました。
「コマユミ」は2つに割れ、「マユミ」は4つに割れ、「ツリバナ」は5つに割れる実を持っています。でも、実の数は割れる数に等しいとは限らないようですよ。


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