く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2012年03月

これからは山を歩くのが快適なシーズンとなりますね。昨日も歩いてきましたが、南風が猛烈で上から枯れ枝が降ってくるのではとハラハラしながらの散策となりました。
山道で時折見かけるものを2つ紹介します。
最初はこれです。
P1010329
ただの水たまり??じゃないんですね。これは『ヌタバ(沼田場)』なんです。イノシシさんやシカさんのお風呂です。
この中に入って転げまわって全身泥んこになります。何故そんなことをするのか?って、それは体についた寄生虫を取るためなんです。自然に出来た水たまりを利用しながら、それを自分の体に合ったように改造していくのでしょうか?なんせ、イノシシさんは穴掘り名人ですからね。この中で転げまわるさまを「ぬたうちまわる→のたうちまわる」と言うとか言わないとか…(笑)。
P1010327
さて次は山道で突然出くわす、オットトの代物です。大概道の真ん中にあります、踏み付けないよう気を付けましょう。これは『テンの高ぐそ』と言われるもので、イタチやテンなどの小動物が見晴らしの効いた場所で周囲に気を配りながら用をたした後です。周りが見える方が安心というわけです。こういうのを踏みつけることを『糞づける→踏んづける』と言うのでしょうか?


雨上がりの苔は緑色が映えてきれいなものですが、その中にちょっと毛色が変わったのを見つけました。
色は灰緑色で決して美しいとはいえずまるで小さな燭台のような形をしたものがニョキニョキと生えています。
P1010232
例によって写真の絵合わせでWEB検索をしたところ、ハナゴケ科の仲間に思えます。ヤグラゴケに似ているんですが、燭台が積み重なってヤグラになっていないので確定はできません。
苔と名がついているんですが、地衣類だそうです。この公園にも様々な生物が共存しているんですね。


公園の桜はまだまだ蕾もかたく、咲き始める気配もありません。
毎年、桜の開花に合わせるように咲き始める『ショウジョウバカマ』の様子を見てきました。
ショウジョウバカマはユリ科の多年草で湿った傾斜地を好み公園でも見ることが出来る場所は限られています。公園一帯は7500万年位前の白亜後期の流紋岩におおわれています。一部は露頭として地表に現れており、表土も風化した流紋岩で出来ているためにあまり肥沃ではありません。このような地質に合っているのかショウジョウバカマが群生している場所があります。
P1010315
さて、ショウジョウバカマの様子ですが、ほとんどが蕾かそれ以下の状態でしたが、中にはチラホラと花を開き始めている株が有りました。これからしばらく、観察の楽しみが増えます。


今朝もマイナスになった三田地方、でも昼間の太陽は春そのものです。
公園を歩いていると、あちこちからウグイスの声が聞こえてきます。「声はすれども姿は見えず…」写真を撮ることが難しい鳥さんの一つなのですが、桜の咲く時期になりますと、高い梢に出て鳴くことが多く姿を見る機会も多くなります。
P1010288
昨日はその姿を写真に撮ることが出来ました。去年はとれなかったので2年ぶりになります。『こいつは春から縁起がいいわぃ』となりますように…。
P1010290
あの小さな身体から、なぜあの大きな鳴き声が出るのか…と思うほどの大きな声で鳴きますよね。耳が遠くなった私もこの声だけは耳にビンビン響いてきますから、耳の良い方にはとんでもない大きさだろうなと想像しています。


もう寒さのぶり返しはおわりと思われる近畿地方ですが、昨日に続き今日の朝もマイナスになってしまった三田地方です。
P1010280
公園を歩きましても、精いっぱいに花を付けているのはオオイヌノフグリくらいでそのほかは花を付けようか開こうか躊躇しているように感じられます。
P1010165
福島大池のカモたちもその数はかなり減ってきました。今ではおそらく50羽位しかいないのではないでしょうか。この時期は北帰行の途中に福島大池で羽を休める鳥たちもいますので増減はあるとは思いますが、徐々に少なくなっていくことでしょう。
写真はカンサイタンポポとコハコベです。花数も少なく寒そうにしていました。


今年もたくさんの蕾をつけたミツマタの木ですが、昨日25日、やっと蕾がほころびはじめました。去年が21日でしたから、4日遅れになります。
純白の毛皮のような蕾の先端が開くと内側は黄色くなっています。
P1010284
今はまだチラホラと咲いている程度ですが、これがすべて開くと見事な景色になります。またジンチョウゲ科の落葉低木ということから、ほのかないい香りを回りに漂わせます。
沈丁花同様花の開いている期間は長いですから、これからしばらくは楽しめますよ。


去年のエゴの実の大豊作を反映したのでしょうか、ヤマガラの数が多く感じます。エゴの実を食料として利用できる唯一の鳥さんです。
ひと月ほど前に鳥の広場の下で、鳥撮りのおじさんが「ヤマガラがレンズに止まって撮るに撮れん」と言っていたのを半信半疑で聞いていたのですが、どうやら真実だったようです。
P1010216
同じ場所で先日2羽のヤマガラに出会いました。私が早速レンズを向けるとなんとそのうちの一羽がレンズに向かって飛んできたのです。私のレンズは先のおじさんのように長くありませんでしたので止まることはできませんでしたが、羽ばたきの風圧を顔に感じるほどの大接近でした。
ヤマガラは昔は飼いならして、芸を仕込んだ鳥でした。あまり人を恐れないところはあるようですが、単なる威嚇行動だったのでしょうか?写真はその時のヤマガラさんです。


公園ではソメイヨシノの桜はまだ蕾が固く春の息吹を感じられないのですが、この『ウワミズザクラ』は花芽がどんどん膨らみ始め、花序らしき形も見えはじめました。
P1010200
福島大池から有馬富士登山道入り口辺りには自生種の大きなウワミズザクラがありますが、この写真の木は鳥の広場出口にあるものです。少し樹勢が衰えてきていますが今年も花を付けており身近に花を楽しませてもらえそうです。
花は普通の桜とは違い、ブラシ状の総状花序で白い小さな5弁花の集まりです。桜より遅れて花が開くんですが、花序の成長は桜よりも早いようですね。
花は香りが高く虫に人気があり、実は鳥さんにとってはご馳走なのですが、この木は未だ実を付けたのを見たことがありません。今年こそ実を見せてほしいものです。


成虫のまま越冬する虫さんはたくさんいますが、この『テングチョウ』もその一つです。この仲間は世界に10種日本にはこの1種しかいません(Wikipedia)。
多くの仲間は越冬中に死ぬこともあるでしょうけど、このように生きながらえた強い個体だけが子孫を残す権利を得るんでしょうね。
P1010221
本来は強い飛翔力を持ち高速で飛ぶはずですが、まだ動きが鈍くせい一杯に翅を広げて太陽の光を吸収していましたのでジックリ写真を撮ることが出来ました。
テングチョウという名前の由来は写真でも確認できるように、触覚の内側に突起がありそれがまるで天狗の鼻のように伸びていることからきているようです。
幼虫の食草はエノキのようです、公園にはたくさんのエノキがあります。生息環境がそろっているんですね。


もうこれからは春に一直線と言ってもいいんでしょうかね、雨の多い早春になってしまって公園を訪れる人々も少なかったのですが、春分の日は久しぶりににぎわいを取り戻していました。やはり子供たちの笑う声泣く声ふざける声どの声を聞いてもいいものです。
もう凍ることもないだろう池の水面を見ると何かしらニョロニョロしたものが見えました。
P1010149
去年は見ることがなかったのですが、太さが2センチくらい長さは3m位のゼラチン質の中に黒い粒粒が無数に入っています。池のあちこちに有りましたよ。
これはヒキガエルの卵です。日本にはアズマヒキガエルとニホンヒキガエルの2種類のヒキガエルがおり、日本列島の東西ですみ分けているそうですが、近畿地方は両種が混在する地点になっていて、卵を見てどちらの蛙かは判断できないそうです。卵は一腹で3000から8000個を生むそうですが、これが大人になれる確率は極めて低いそうです。


このページのトップヘ