く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2012年05月

福島大池に下りる広い周回道路横の石積みの隙間にはたくさんの『ナワシロイチゴ』が生えています。
植栽されたものだとは思うのですが環境が適していたのでしょうか、毎年たくさん花を咲かせ実を付けます。
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花を咲かせといいましたが、このイチゴの花は決して開くことがないのです。
このイチゴと出会った当初はこれから開くものと思い込み、何度も通ったのですが、開くところを見ることができず悔しい思いをしていたものです。その後、この花が開花しないということを学び納得した思い出があります。
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ということで、写真は花が咲いている状態です。花弁が雄しべを包み込んだ状態でいったいどのように結実するのでしょう、自家受粉以外に方法がないと思うのですが、それで種の保存を続けられるのですね。
やがて粒粒が大きな真っ赤な実を付けます。キイチゴのなかでも上の部類かもしれませんよ(笑)。


パークセンター横には小さなマユミの木があります。去年はさほど花をつけていなかったのに今年は非常にたくさんの花をつけています。
花の写真を撮ろうとしていると、すぐそばに蝶々の姿が…。
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黒い翅に白い1本の筋が入った『イチモンジチョウ』です。吸蜜に夢中であまりカメラを気にしません。じっくり腰を据えて写真を撮らせてもらいました。よく似た「アサマイチモンジ」も公園で見ることがあるのですが、前翅第3室の白斑の大きさで区別する非常によく似た蝶です。
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これはその白斑が小さいので『イチモンジチョウ』ということになります。
幼虫の食草はスイカズラで公園にもたくさんあります。これから秋口にかけて見ることができる蝶です。


公園には階段あり、木道ありでそれぞれに手すりが設けられ来園者の安全を確保していますが、虫たちにとっても利用価値は高いようですね。手すりを使って移動したり、休憩したり、狩りをしたり。
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先日であった『チャイロオオイシアブ』です。彼はこの場所でじっとして虫を狙っているようなんですが、ちょっと目立ち過ぎの大迫力のアブさんですね。
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今翅を閉じていますが開くと胴に明るい茶色の筋が入った派手なアブです。ムシヒキアブの仲間で他の昆虫を捕食します。
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もう一匹同じ手すりにいたハエトリの仲間です。名前は分かりません。忙しく移動しながら獲物を探していましたよ。


昨日は暑かったですね。暑いけど公園を徘徊してきました。
第一駐車場はすぐに満杯になってしまいますので、9時過ぎには入場していました。展示写真を張り替えた後で、いそいそと公園へ。
実は去年の5月24日にモリアオガエルの卵塊を現認していまして、今年はいかがなものかと例の沼地へ出かけました。
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と、やはり有りましたよ。
今年は去年のような大雨は降らず、2日前にシトシト雨が降っただけでしたが、それでもモリアオガエルは卵を産んだようです。強い日差しで表面はすでに硬化していましたので昨夜より以前に産んでいたと思われます。
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公園を一巡して、帰りに再び沼地を見ますと、モリアオガエルが木登り中でした。卵塊のある木の梢の先へ移動していましたが、目的はよくわかりません。私の姿を見たカエルは梢からジャンプして池の中へ…。
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池の中にはほかに2匹のモリアオガエルと、ウシガエルの姿が見えていました。(手前がウシガエルです)


有馬富士公園は都市公園で特に出会いのゾーンは念入りに手入れをされています。下草はあっという間に動力芝刈り機で刈られ、丸坊主になってしまいます。先日の高齢者大学の自然観察でも前の日に下見をしていたクローバーとニワゼキショウの見事な草原が当日はただの刈り込まれた草原に変身してしまっていました。
都市公園の宿命なのですが、これから先、草花の自然観察会の時にはガッカリすることが増えると思いますね。
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さて今日の草花の写真はそのような運命にある草花との貴重な出会いです。下草に埋もれるように咲いている『コナスビ』の花はそれなりに可愛い花なんです、結実すると小さな丸い実ができそれが茄子に似ていることから名づけられました。
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でも、この公園ではその実を見ることはできないと思います。刈り取られてしまうからです。この可憐な花に出会えただけでもラッキーでした。
この2枚の写真はコナスビの花を写していますが、何か違うところがあるのがわかるでしょうか?(笑) コナスビはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。


昨日は涼しい一日でしたが、今日は再び初夏の日差しが戻ってきて暑い日になるそうです。日替わりで気候が変動すると私のような高齢者はもう大変、分厚い下着を脱いだり来たりしています。
やっと昨日は少しの雨が降り乾燥しきった地面もしっとりとして草木もホッと一息したことでしょう。
5月も中旬を過ぎますと、公園の林床の草木の上では黒っぽいハエのような虫が飛び交っています。余り飛翔力が強くないのでしょうか、飛ぶとすぐに葉上に止まりますので観察はしやすい虫です。
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写真はその虫『ヤマトシリアゲ』といいます。ご覧のように尻尾を丸めて持ち上げています。これはオスのみに見られるもので尻尾の先端は鋏のようになっています。この鋏は交尾に用いられるのかもしれません。
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一方こちらはメスの写真です。尻尾の先端はとがっており、持ち上げることもありません。オスメスともに口吻はとがっており、他の昆虫の体液を吸うものと思われますが、さほど強そうに見えませんので弱った個体を狙うのかもしれません。2年前には産み付けられたモリアオガエルの卵塊に群がって吸汁している姿を観察できました。
春に現れる第一世代はこのように黒いのですが、夏から秋に見かける第二世代は衣替えして茶色になりベッコウシリアゲと呼ばれ別種と思われていた時代もありました。


昨日は三田市高齢者大学自然体験クラブの開講式に続き公園を皆さんとともに散策してきました。新緑に輝く公園の空気はいつもよりずっと快適でしたよ。
有馬富士公園の地層はおよそ7500万年前白亜紀後期に形成された流紋岩で出来ています。
非常に痩せた地層で植物相は山の尾根と中高斜面はアカマツ・モチツツジ、谷筋にはアベマキ・コナラというのが基本的なものでした。最近では風化や堆積で徐々に変わりつつあります。
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その基本的な植物『モチツツジ』です。
コバノミツバツツジ・ヤマツツジに続き最後に山を彩ってくれるツツジで名前の由来は手で触るとトリモチのようにべたつくことからきています。もう花の時期も終わりに近づいてはいるんですが、昨日もまだ花を楽しむことが出来ました。
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べたつく元の蕚と花柄をアップで撮ってみました。たくさんの毛の先に粘液がついているようですね。


昨日は本日開催の高齢者大学自然体験クラブ第一回講座の下見ということで、公園を一回りしてきました。日差しが強く雨が長く降っていないので湿地も乾燥し始めそこに棲む生き物たちも大変なことだと思われます。スズメバチは相変わらず多く、観察や散策にはこれからも注意が必要だと思われます。
さて今日の写真はベニボタル科『カクムネベニボタル』です。
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最近チョクチョク林縁や林床の草で見かけるのですが、この時は手すりの上でオスとメスが仲良くしていました。逃げそうになかったのでしばらくモデルになってもらいました。胸の角張が強く大きく見えましたのでカクムネベニボタルとしました。
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オスの触角は櫛状になり非常に立派です。表面積が多い分敏感でメスを探すのに有利だと言われています。上翅の赤色は危険色で捕食者から身を護っている役目があるようですよ。


今朝は全天薄い雲に覆われていますが、静かな朝を迎えています。
林の生態園の水路近くでは川トンボの仲間たちの姿を見るようになりました。毎年見ることが出来る『アサヒナカワトンボ』にも出会えますよ。
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このトンボを簡単にアサヒナカワトンボと言ってますが、実は素人の強みで言ってるだけで、プロの方はおそらく言葉を濁すと思います。
それほど名前に変遷を持ち変異の多いトンボのようです。
当初この仲間はニシカワトンボ・ヒガシカワトンボ・オオカワトンボと3分類されていたのが、今はニシカワトンボがカワトンボを経てアサヒナカワトンボにヒガシカワトンボとオオカワトンボが同種と判定されてニホンカワトンボにそれぞれ名前が変わりました。
写真は絵合わせで見ると、透明翅型のアサヒナカワトンボで縁紋が白いことからメスということになります。と言うことですがややこしい話ですね。自信はありませんが…。
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こちらの写真はあまりややこしくないイトトンボ科のアオイトトンボだと思います。

明日から3日間ほどお休みさせてもらいます。


今日も穏やかな朝を迎えています。今午前4時45分ですが、東の山々の稜線が黒く浮かび上がりその上の空が真っ赤に染まっています。お天気に恵まれ公園もさぞかしにぎわうことでしょう。
今日の写真は『ウラスジチャワンタケ』です。
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林の生態園で落ち葉の積もった林床で見つけました。毎年この林の生態園のどこかで顔を出してくれるキノコの一つです。
自然観察会でご案内していて、キノコに出会うと決まって聞かれることは"これ食べられますか?"なのですが、キノコはよく似た姿かたちの物が多く即判断するのは素人の私たちにとっては無理なことです。したがって、答えはいつも"さあ?分かりません"なんですよ。
このキノコもよく似た『オオチャワンタケ』というのがあり、最初はそれと思っていました。写真をじっくり見て柄があるのに気づき『ウラスジチャワンタケ』に変更しました。キノコは見て写真を撮るだけにしています。


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