く~ちゃんの自然観察記

身近な自然観察や日々の出来事を気ままに綴っていきます。

2013年05月

先日モリアオガエルの卵塊を撮影していた時、目の前の枯れ枝に奇妙なものを見つけました。誰かが悪戯して付けたのかと思われるような白い輪っかが枝にたくさんついていたのです。


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とりあえず写真を数枚撮ってセンターに戻り、N 指導員にお伺いを立てると、すでにその存在を知っておられ写真も撮ったとのことでした。カイガラムシの仲間だとヒントを頂き 家に戻ってさっそくWEB検索をしたところ意外に簡単にヒットしました。『ヒモワタカイガラムシ』という昆虫のメスが産み付けた卵のうということが判明しました。なぜこんな芸術的な卵のうになるのか不思議でしたが、答えは次のとおりです。

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最初産み始めた卵のうは枝に固着し、その後どんどん生み続けるために重力で垂れ下がっていきループ状になるということです。

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そういえば輪っかはほとんど垂れ下がった状態になっていました。端っこにある茶色の個体がメスで体長は7~8ミリほどあります。輪っかの直径は3センチほどで枝に十数個着いていました。

うっとうしい梅雨空の中 昨日は公園へ出かけてモリアオガエルの様子を見てきました。例年梅雨入りに合わすように 最初の卵塊を産み付けるモリアオガエルですが 今年はどうだったでしょう。




答えはYESでした。やはり最初の卵塊が池の上に張り出た木の枝に重そうにぶら下がっていました。

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大きさはソフトボールくらいの泡の塊です。産卵後表面が乾燥硬化して水にぬれても崩れないようになります。この中には300~500個のモリアオガエルの卵が入っています。ほぼ10日ほどで孵化してオタマジャクシになります。時を同じく卵塊の表面が雨で溶解するようになり、オタマジャクシは中から外へアワの中を泳いで出てきます。そして下の池に落ちてカエルになるまでの生活を始めます。1か月ほどの生活ですが天敵も多く、大人になるのは難しいことみたいですよ。

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卵塊を観察していたら近くの枝でモリアオガエルが鳴き始めました。周囲の枝からもそれに応えるようにして合唱しだしました。

やはり梅雨入りしたようですね。今朝も雨の夜明けです。今日は公園に出かけてモリアオガエルの様子を見てみたいと思います。強い雨も予報されていますので森を歩くのも大変かもしれませんけど。




今日の写真は今年非常にたくさんの花をつけたエゴノキです。エゴノキは公園の随所で見かけることができる落葉小高木です。初夏に白い綺麗な花を付けますが花はすべて下向きについています。

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この写真は上を向いて撮ってるんですよ。名前のエゴノキは果実がエグイことから付けられたようです。果実にはエゴサポニンという毒性物質が果皮に含まれています。秋にはたくさんのエゴの実がぶら下がると思います。実のことはまた秋にでもお話ししたいと思います。今咲いている花は散るときは花弁と雄しべがくっついた状態で落下します。水に浮かべると綺麗な花のお船の出来上がりです。

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この時季花には多くの虫が訪れますがやはり一番多いのはクマバチでしょう。一生懸命花粉を集め蜜を舐めています。子育てに使うんですよ。

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又木の葉にはオトシブミの揺らんがついていることがありますから注意深く観察してください。

今日は朝から雨になっています。いよいよ近畿地方も今日あたり梅雨入り宣言をするのではないでしょうか。梅雨といえば雨が降って公園での観察もままならないと思われそうですが、実は貴重な観察対象が存在します。毎年梅雨入りと同時位にモリアオガエルの産卵が始まるのです。今晩あたり産卵が始まると私なりに予想しています。明日出かけてみます。




今日の写真は「ジョウカイボン」です。

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一見したところカミキリに姿かたちが似ていますが、カミキリムシ科ではなくジョウカイボン科の昆虫で上翅が柔らかくホタル科の昆虫に近い感触です。

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公園ではこのように草の葉の上に止まっているのをよく見かけます。地域での変異が大きいと聞きますのでこの写真はあくまでも有馬富士公園のジョウカイボンということでご理解ください。食性は肉食ですが、まだ幼虫については詳しく知られていない昆虫だそうです。

季節が進むにつれて公園の虫たちの姿も増えてきました。林の生態園のコナラの大木は樹液をにじませ周囲に甘い香りを振りまいています。香りに惹かれて多くの虫が集まりますが中でも多いのはキマダラ日陰の仲間です。多い時は吸蜜の場所を取り合って乱舞していることもあります。サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの2種は1970年まではキマダラヒカゲ1種とされていました。それほど見分けることが難しいのですが、ヤマキマダラヒカゲの方が高緯度高高度を好むようです。しかし、それも境界域が確定しているわけではありません。


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その他に眼状紋の違いも指摘されていますが、変異の大きい個体もあるとのことで確定的ではありません。後翅付け根の3斑紋の並び方が一列に並んでいるのがサトキマダラヒカゲ、下の一つが外に飛び出ているのがヤマキマダラヒカゲと言われています。ご紹介する写真では上の個体がサトキマダラヒカゲで下の個体がヤマキマダラヒカゲということになりますがいかがなものでしょう?

公園の池の土手にミヤコグサの花を見る季節になりました。日当たりのよい斜面で見ることができるのですが、有馬富士公園ではそれほど繁茂していない植物かもしれません。


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マメ科の多年草で鮮やかな黄色いマメ科独特の蝶形の花を1花軸の先端に2~3個付けています。日本の在来種とされていますが、名前のミヤコグサは都草と表記されるように都へ行けば見ることのできる花ということから付けられたようです。都は奈良なのか京都なのか知りませんが、外国と交易の有った場所にのみ存在してたとするならその時代の帰化植物なのかもしれませんね。



近縁種の帰化植物にヨーロッパからやってきたセイヨウミヤコグサがありやや毛深く、花の数が多いものでは7個付きます。

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背丈も立ち上がって30センチ以上になり河原一面に咲いていると見事なものです。マイフィールドの平谷川の土手で観察できますが、近くには古来のミヤコグサもあり両種が同時に観察できる私のお気に入りの場所です。写真は平谷川のセイヨウミヤコグサです。

しばらく植物の話が続いてしまいました。最近は虫さんとの出会いも多くなってきましたが、一枚の写真を撮っただけで種の同定をするのにはいささか不安もあり調べているうちに時がたちアップする時機を逸してしまうことも多いです。




今日紹介するのはやや大型の蛾に入るかもしれません。センターの塀に止まっているところを撮影しました。まだ若い個体のようで鱗粉は美しく模様もくっきりとしています。

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上翅の目玉模様はよく見ると巴形をしています。又下翅の縁には歯車模様があります。したがって名前は『ハグルマトモエ』というヤガ科の昆虫で開長は60ミリくらいになります。近似種のオスグロトモエに似ていますが、巴紋がくっきり大きく 紋の両サイドの線がやや末広がりになっていることからハグルマトモエとしました。毎年この時季に公園で見ることができる蛾で飛ぶと翅裏のオレンジ色が見えて綺麗ですよ。

一昨日は下見で園内散策、昨日は本番で午前午後の2回園内散策。いよいよ今年も三田市の高齢者大学の自然体験クラブが開講されました。気合を入れて生徒さんたちの案内をやらせてもらいました。今朝は起きた時から何となく体がだるく気力もなえています。月末には小学校3年生の環境学習が控えています。まだ始まったばかりでこんなことでは困ったことですが、何とか一年間無事に過ごせたらと思っています。




園内にはニシキギ科の植物も多く植栽されたり自生したりしていますが、今旬の植物を紹介します。「マユミ」です。

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女の子の名前の様な樹ですが、名前の由来は強くしなやかなことで弓の材料として利用されたことからついたようです。同じ仲間で以前紹介したツリバナは5でしたが、マユミのキーナンバーは4です。

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花弁は4枚、雌しべも4本、したがって果実が熟して割れると4つの種子が顔を出します。花は緑色で目立ちませんが花盤に蜜がにじみ出て、虫たちに人気のある花です。雌雄異株ですが雌株だけでも実を結んでいます。

最近公園でもオオカワヂシャが増えてきているようです。


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公園内の日当たりのよい水辺には必ずと言っていいほどこの植物を見かけます。晩春から花をつけています。

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決して派手な花ではありませんが、紫色の花はじっくり見ると可愛い花と言えるかもしれません。ゴマノハグサ科の多年草で繁殖力が強く生態系を乱す恐れがあるとして2006年2月1日付で特定外来生物の指定を受けました。したがってこの花を移植することはできません。



写真の植物は葉に明瞭な鋸歯がありカワヂシャの特徴を有するのですが、花の色や大きさからオオカワヂシャとしました。ひょっとしたら雑種かもしれません。

今年も園内のコブシの木に非常にたくさんのコブシハバチの幼虫が発生していました。まだ1センチそこそこの小さな体ですが、すごい数で すごい食欲ですからこれからどんどん成長するとともにこのコブシの木も葉をすべて食べつくされ丸坊主にされてしまいます。


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不思議なことですが、毎年発生する樹は決まっていて、恒例の観察ポイントになっています。今年は春先コブシハバチの成虫が葉に止まっていましたので産卵の様子を撮ろうとしましたが、その時は産卵しませんでした。この幼虫は脱皮を繰り返し3センチくらいの大きさになると食べる葉もなくなってしまい一斉に樹を降りて地上を徘徊しています。運の強い幼虫は鳥やトカゲや蜂に捕食されることなく土中で蛹になって冬を越し翌春羽化して繁殖行動に入ります。

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