2013年05月
先日の観察会でクワの木を観察しました。クワにはマグワとヤマグワがあるようですが、園内には道路を隔ててこの両種が植えられているようです。小さいときに口を真っ赤にしてクワの実を食べた経験をお持ちの方も多いと思いますが、その時実には棘のようなものがついていたと思います。
昨日は天気予報が良い方に外れ、野外観察には申し分のない好天気に恵まれました。キッピーフレンズの環境学習担当のメンバーが一堂に会し、春の観察会を行いました。公園にある希少植物や花が見ごろの植物を見て回りました。
こちらブログで紹介した虫さんも現地で観察してもらいました。今日の写真はその観察会の一場面と、今年は花が少なく葉が多くてさっぱり見栄えのしない「ヒトツバタゴ」です。
ヒトツバタゴは長野県や岐阜県、愛知県それに長崎県に自生しており、天然記念物や絶滅危惧種に指定されている植物で、珍しい木の愛称として「ナンジャモンジャ」と地元の人に言われていたようです。花は5月頃に咲き、枝一杯に白い花がついているようすは見事です。
水辺の生態園の水辺にはヒメガマやキショウブが植えられて雰囲気を醸し出しています。今キショウブは名前のとおり黄色い花をつけ、まさに殺風景な水辺に花を添えています。その他にも水辺には植えられた植物がもう一つあるのですが、地味な植物で名前も知りませんでした。
先日ブログ仲間がセキショウについて書かれていましたので、再び関心を持ち観察を続けましたが、セキショウでないことは確かでしばらくは名前がわかない状態が続いていました。でもやっとWEB絵合わせで名前が判明しました。
『カサスゲ』でした。この時季花をつけていますが、地味な花で全く人目を引くことはありません。先端に雄花が茶色の穂をつけ下部には雌花が3~4本ほど緑の穂を出しています。この植物は日本に古来から存在している植物で昔は里山の水辺にはふつうに見られたそうです。名前のとおりその葉は「菅笠」の材料として活用されていたようです。菅笠が姿を消しこの植物の出番はなくなってしまいましたが、背丈が低く視界を遮らない水質浄化能力を有する植物として今見直されているそうです。
昨日の午後は土曜日に予定されている観察会の下見で公園をぐるり半周してきました。一昨日に比べればましというものの結構暑い日差しで、まだ暑さに慣れていない体が悲鳴を上げていました。先日ブログ仲間に教えていただいたゼンマイの胞子葉も確認できました。
毎日暑い日が続いていますね。急に暑くなって体調管理が大変な方も多いのではないでしょうか。私も何となく体のだるい日が続いています。
春 コバノミツバツツジの蜜を求めて飛び交うギフチョウは非常に元気で飛翔力も強くなかなか写真をゲットできませんでした。今の時季は雌の産卵期に入り大きなおなかになった雌が産卵場所を求めヒラヒラと舞っている場所に出会うことが多いようです。